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スウェーデン① ~ストックホルム郊外の古城ホテル 『Görvälns Slott(ガバンス・スロット)』~

昨年11月末に行ってきたスウェーデンについての旅行記です。 

今回は、ストックホルム中心部から車で30分ほどの場所にある、素敵な古城ホテルについて。 スウェーデンの古城ホテルと言うと、デンマークのコペンハーゲン対岸にあるスコーネ地方に点在しているイメージで、ストックホルム近辺には実際あまり存在しないと思います。 そんな中、この『ガバンス・スロット』はストックホルムからすぐのイェルフェッラという町にあり、アクセスが便利なのが特徴。 17世紀のお城を改築したホテルです。

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上の写真の真ん中がメイン館で、フロントやレストランが入っています。 38ある客室は6つの棟に分かれており、写真両端の建物もそうですし、私が2泊した客室はこの階段手前の方向のずっと遠くにありました。 

このホテルはレストランに定評があり、ちょうど週末だったこともあって、夕食は満席でした。 と申しましても、ソーシャルディスタンスが重んじられており、時間差でうまい具合に客席が埋まっていくようにオペレーションされています。 最初にその食事の内容をご紹介したいと思います。  

レストランの名前は「Restaurang Galleriet(スウェーデンではrestaurantではなくrestaurang)」といいます。 この時期、メニューはクリスマスディナーコース1種類だけでした。 料金は1人約¥9,500(税込 ; チップ別途)。

◆Charles Heidsieck, Rosé Réserve (グラス ; 約¥2,220 ; 税込)

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シャルル・エドシックのロゼ。 まあまあおいしかったです。

【スナック】

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最初にメニューにはないスナック。 これで2人分です。 ロブスターとカニがポテトチップの上に乗っていて、塩気が強いのですが、身がギッシリでおいしかった。 白い三角のものは、大根のような野菜のピクルスの中に、クリームチーズが入っていました。 ピクルスの味が強かったので、クリームチーズの風味は弱めに感じられました。

【1皿目】

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これで2人分。 瓶に入ったいろいろな具を、クネッケブロートと一緒に食べます。 右から、白いのはピクルス、その左に少し写っているのは生タラコです。 紫のみじん切りは玉ねぎ。 その左奥にあるのはニシンの酢漬けで、ノーマルな味なのですが、上のオレンジ色の実が酸っぱ辛くて特徴的でした。 白いクリーム状のものも、中身はニシンで、甘酸っぱく、クリーミーなソースが大変美味。 一番左もニシンで、ちょっとお酒のような味がする変わった漬け汁でした。 1皿目でスモーガスボード(スウェーデン式ビュッフェ)のようなものがいただけるなんて、嬉しい~。 このような食べ方は名物だけあって、楽しいですね。 それに、1皿目からこんなにニシンに浸れるとは 笑。

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さらに1皿目にはこのサーモンタルタルとじゃがいものディル添えがついてきました。 サーモンタルタルは、これで1人分。 サーモン自体ももちろんおいしいのですが、緑色のクリームが素晴らしくおいしかった。 バターのような風味のクリームでした。 サーモンの上にあるピンク色のものはピクルスで、カリカリしたクラッカーのようなものはかなり堅かった。 ディルはやっぱりサーモンに合いますね。 じゃがいもはこれで2人分で、非常においしかった。 ディルがとても良くじゃがいもにも合うし、しっとりしていて塩気も適度。 北ヨーロッパのじゃがいもは本当においしいですね。

【2皿目】

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何と(?)2皿目も同じ路線できました。 いろいろなシャルキュトリーに、ピクルス、ベリーの甘いソース、マスタード。 パンと一緒にいただきます。 パンは白い方が抜群においしかったです。 一番右にあるパテ、1人1つずつあり、大きいのですが、くどくなく、プリプリ感があって、ベリーのソースと良く合いました。 手前のマスタードは少しざらつきがあり、かなり甘いのですが、辛さもしっかり。 ハムは5種類あって、スモークが強いものなどもおもしろかった。 個人的には鹿(トナカイではない)のハムがクセもなくおいしかったかな。 それから、一番左にあるホイップバターが非常に美味で、幸せでした。 バターはしっかり塩味もついています。

【メイン】(七面鳥またはカレイより選択)

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メインは魚にしました。 とてもおいしいのですが、大きな切り身が2つもあって、私でもお腹がいっぱい。 ディルの下にあるのは揚げた海藻で、油っぽいけれどおいしかったです。 カレイの下には柔らかい紫キャベツの細切りが敷いてありました。 ソースはサンデフィヨルドソースと言って、隣国ノルウェーのフィヨルド地方に伝わるバターソースなのですが、ずっしりと味わい深く、大変美味。 イクラのような魚卵は、イクラではなくそれより小さいのですが、プチプチしておもしろかったです。

【チーズ】 

ここでチーズの盛り合わせがあったのですが、あまりにお腹がいっぱいで、パスしてしまいました。 私がお皿をパスするなんて・・、食べたかった。

【デザート】

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2人分です。 右のグラスはオレンジとヨーグルトのパンナコッタで、少しざらつきがあり、ヨーグルトのような、パンナコッタのような(題名そのまま?)・・、不思議な感じでした。 真ん中奥にあるサフランケーキと、その右にある丸いチーズケーキがおいしかった。 見にくいですが、その左にあるのは、この時期スウェーデンでとてもよく目にするハート型のジンジャークッキー。 白い丸いのはホワイトチョコレート、見えづらいですが黒い丸いのもあり、それは中がトロッとしたチョコレートでおいしかった。 そして、左にあるソフトクリームのようなものは、軽くホイップしたクリームがたっぷりとコーンに詰まっていて、美味でした。 スウェーデンは、クリームやバターがとってもおいしいですね。 縞のキャンディーはミント味。

◆コーヒー (約¥420 ; 税込)

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カフェは別料金です。 このコーヒー、深煎りで香りが良く、とてもおいしかったです。 お替わり(もちろん無料)してしまいました。

途中1皿パスしてしまったのは非常に残念でしたが、評判以上の素晴らしいスウェーデン料理に大満足でした。 素敵なディナーとなりました。

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さて、客室はどのような感じでしょうか。 ちらっと掲載。 宿泊したのはジュニアスイートで、このホテルの中でも最上クラスのカテゴリーです。 とは申しましても、このホテルは四つ星で、ものすごく豪華というわけではないので、あしからず・・。 コロナ下なので、清掃も毎日は入りません。

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素敵なベッドです~。 ロマンチックですね。 

下は、この後、荷物置き場と化してしまった(申し訳ない・・)ソファースペース。 ネスプレッソのカプセルがとてもたくさん数がありました。 エアコンもありますが、窓際にも暖房器具が完備。 暖かく過ごせます。 

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ガバンス・スロットは湖に面していて、このノートの一番上の写真は朝撮りました。 朝靄が立ちこめて、ちょっぴり幻想的な雰囲気。 そして、鴨もたくさんいます。 朝食前に、鴨にご挨拶。

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朝食は夕食と同じレストランでいただきます。 夕食時は暗く大人っぽい雰囲気なのですが、朝はこのような感じです。 壁一面にたくさんのアート。

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席は好きなところに座って大丈夫。 朝は宿泊客しかいないので、自然とソーシャルディスタンスが保たれます。

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ビュッフェは頻繁に補充・メンテナンスされ、とてもきれいです。

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ビュッフェにはスイカなんかもありました。 この時期果物は収穫できないので輸入しているのでしょうが、種は白いし、何だかシナッとしてみずみずしくないスイカでした 笑。 2日目には乾いたメロンや、味のしないオレンジが出ていたし・・。 おもてなしには感謝ですが、ジャムなどもあるのですから、無理に生のフルーツ出さなくてもいいのになあ・・。

ビュッフェには温かいものもいろいろあって、スウェーデン風パンケーキや、写っていませんがこのストウブ鍋の中にミートボールもあります。

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パンケーキとコーヒーなどを取って、席へ。

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コーヒーが夕食時同様、大変おいしいです。 小さなパンケーキは、添えたホイップクリームが非常に美味! やっぱりスウェーデンのクリームはおいしい。 スウェーデンの国民食、ミートボールは、しっかり味がついていて、少しプリッとしています。 国民食を朝食でいただけて、嬉しかった。

朝食メニューで私が最も好きだったものが、下のスコーン。 2日ともたっぷり食べました。 これ、また食べたいなあ。

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スコーン+バターは私には最強のコンビ。 このスコーン、ねっとりしていて、胚芽の風味が感じられ、本当においしかった。 それから、スウェーデンではクロワッサンがよく食されていて、どこで食べてもおいしいです。

そんなわけで、ほぼ食べ物のご紹介ばかりになってしまいましたが、ガバンス・スロットで素敵な時間を過ごすことができました。 

このホテルはおススメです。 夕食時だけでも訪問可能なので、おいしいスウェーデン料理を食べたい方は、もし機会があれば行かれてみて下さい。

ガバンス・スロットのHPは現在アクセスエラーになってしまうので、ご興味のある方は、以下のFacebookのページをご参照下さいね。

最後に。 ガバンス・スロットから車で10分くらいのところには『Stockholm Quality Outlet(ストックホルム・クオリティ・アウトレット)というアウトレットがあったので、買い物に行ってみました。 今回はストックホルムの空港からずっとレンタカーで移動していたわけですが、車にはスタッドレスタイヤがきちんと装着されており、気温-10℃くらいまでなら、路面の凍結は運転に支障はないかなと思いました。 ちなみに、旅行中、ストックホルムの気温は-3~+3℃くらいでした。  

スウェーデンではほぼ誰もマスクはしていないのですが、混んでいる店は入場人数を制限しており、ソーシャルディスタンスは考えられていました。

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日本人がここへ行っても、あまり買いたいものはないかもしれませんが、スマホケースの専門店「Ideal of Sweden」はなかなか良いのではないでしょうか。 あと、最近日本でも店舗が増えてきましたが、Happy Socks(ハッピーソックス)のアウトレット店もあります。 

そうそう、スウェーデンの信号は、青になる前に、3、2、1ってカウントが表示されるものが多くあり、青になると同時に皆一斉にブーッとスタートするんですよね。 こういうところにも何となく国民性が出ていて、おもしろいなと思いました。 スウェーデン人は全体的に身体能力がとても高いという印象で、車もかなりスピードを出して運転する人が多いです。 

最後は余談だったかもしれませんが、②ではストックホルム中心部にある素敵なホテルと素敵なレストランについて書かせていただきますね。 

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