🎀作品紹介🎀「My Inner Glow」
この「My Inner Glow」は、心の奥底にある小さな希望をテーマに描きました。
希望という言葉はキラキラしすぎていて、どこか軽薄な感じがしてあまり好きではない時期がかつてありました。
今回描きたかったのは、アンネの日記の作者アンネが不条理の状況にあっても、人間の本性は善であり、再び静かで平和な世界が訪れることを信じた、そういう極限状態にあるからこそ見える微かな希望の光。
そして暗闇が深ければ深いほど、希望という言葉が輝きを増すのだと思います。
なぜなら希望は生きる力そのものだから。
辛ければ辛いほど何かにすがりたくなるし、拠り所が欲しくなると思います。
ただそれは、外から与えられたものではなく、自分の内から発するinner glowであるべきだと自戒を込めて思うのです。
黒は、古代から光を通さない不吉な色とされ、人々の恐怖の象徴でした。
しかし、近代になると黒は、高級感や重厚感がある色と見なされ、司祭服や喪服に使用され、上流階級の間で大人気に。
この作品を取り巻く黒は、罪や悪とともに人間の威厳を表現しています。
そして暗闇に包まれながらも決して吞まれない少女の意思、ぎりぎりの抵抗を希望のピンクバラとともに表現しました。
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