🎀作品紹介🎀 偏愛の芳香
よくバランスを取ることが大切だとよく言われます。
栄養バランスの取れた食事
心と体のバランス
デジタルとアナログのバランス
遊びと勉強のバランス
ワークライフバランス
お金の支出と収入のバランス
などなど。
何事もバランスを取ることで、健全さを保つことができると考えられていて、その通りだと思います。
いつもジャンクフードばかり食べていたら、肥満や生活習慣病になる確率が高まることは周知の事実です。
しかしその一方で、その人らしさは、偏りから生まれるのでは思っています。
法を犯すような事態を引き起こさなければ、徹底的に偏ってもいいのではとさえ思います。
プロのスポーツ選手やアーティスト、学者や職人の方々に比べたら、私のような凡人の偏りなんて微々たものです。
社会の常識や価値観に囚われず、自分の心の声に従って生きることは、バランスを取っていては難しいのではと思っています。
無理しない、ということもよく言われますが、私は密かに多少の無理は必要だと思っています。そう思うのは、私が放っておけば怠ける性質の人間だからかもしれません。
また「客観的に見て」と無意識に使ってしまうことがあります。
でもよくよく考えてみると常に発言や意見は主観的であり、偏っているんですよね。
人それぞれだと思う。
一概にはいえないはず。
Aともいえるが、Bともいえる。
というのは単に、自分の意見が持てない、決断できない、選べない人間ってだけのことです。
例外のないモノなんてなくて、多種多様なモノや事象から「私はこう思う」と言わないと前に進めません。
当然、批判や反対意見もあるんでしょう。
でも自分の意見を持つ人にしか、自分の人生は選べないんですよね、自戒を込めて。
人並みにバランスを取ることに気を配ってきた私ですが、ここへ来て、偏愛が放つ芳香に心惹かれるようになりました。
好きなことに徹底的に溺れる人生の一時期もあってもいいのでは、と思えるのは、心から好きなものに出会えたからかもしれない、そんなことを考えながら描いた作品です。
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