霧の摩周湖
釧路市街の北西の方角には、大きめの湖が3つあり、まりもで有名な阿寒湖、カヌーをした屈斜路湖(くっしゃろこ)、そして摩周湖がある。いずれも火山噴火によってできたカルデラ湖で深く、透明度が高い。特に摩周湖は深いところで200mを超えていて、神秘的。
阿寒湖、屈斜路湖については既に記事にしたので、もし良ければご覧ください。
犬と一緒に北海道でカヌー(屈斜路湖の話)
晴れたら美幌峠へ(阿寒湖についても書いてある)
さて、摩周湖は?と調べたら、行けそうな展望台は3つ。摩周第一展望台、摩周第三展望台、裏摩周展望台。なお第二展望台はありません、Google Map に痕跡だけあってかつてはあったらしいですが、今は封鎖されているそうです。滞在した7月末〜8月頭で釧路市街は霧の日が多くこれはこれで魅力的なんですが、展望台からの景色は雲がどかないと見られない。お天気を見つつ、結局全展望台制覇しました。
おすすめ度としては、以下の順。
1位 摩周第三展望台
2位 裏摩周展望台
3位 摩周第一展望台
摩周第三展望台は標高が高く雲海を望める
展望台の中で一番標高が高い場所にあり、設備充実の摩周第一展望台とは変わって本当に展望台しかないので、のんびり楽しめます。行った時は摩周湖はほぼ雲の下で、むしろ雲海が綺麗だな、なんて思って見ていたら所々雲が晴れてきて見えてくると、周りの山から急激に深くなっている形状がなんとも絶景。真ん中にあるカムイシュ島は外界を拒絶しているような雰囲気がする。のんびりと眺めているのが最高ですね。摩周第一展望台からは車で5分ほど北向きに走れば着くので、ぜひ寄ってみてください。
秘境っぽい裏摩周展望台
とても小さな場所で、この展望台だけ唯一湖の東側で道が全然違うのでちょっと行きづらいが、標高が低いから湖面が近くなおかつ、雲が出ていてもその下になるので視界ゼロということは少ないと思う。木々も生い茂っておりパノラマな景色ではないけれど、秘境っぽさあり。秋冬は全然違う景色だろう。また行きたい。
霧の中の摩周第一展望台
行った日は晴れたり曇ったりを繰り返していた。そして、摩周第一展望台は霧の中。視界は100mほど。駐車場も全てを見渡せなかった。摩周湖の霧は冷たい。この日も涼しく、自販機で冷えた水を買ってゆず(コーギー、メス、2011年生まれ)と仲良く分けて休憩。道内で旅行していた方と話したら、何度か来たことがあるが「いつも霧が出ていて湖面が見えたことがない」と話していた。摩周第三展望台なら雲の上だから待っていれば見れるはずなどなど、近場の情報交換をしつつ、ゆずをたくさん撫でて可愛がってくれた。こういう時、ゆずを連れていると自然と人と話せる。ゆずは明らかに私よりコミュニケーションが上手ですね。いい相棒。
ここは駐車場代500円だった。後にも先にも駐車場代はここしか払っていない。環境保全にはお金がかかるだろうに申し訳ないと思う。ちなみに駐車場のチケットの裏はモンベルの広告だった。これほどまでにモンベルにとって最高な広告スペースあるだろうか?と思えるほどぴったりで、感心する。さらにこのチケットで近くの硫黄山の駐車場も入れるというので、足を伸ばしてみることに。
ゆずは近づかなかった硫黄山
硫黄を含んだ蒸気があちこちから出ており、間近で観察できる硫黄山。アイヌ語名の「アトサヌプリ」と書かれている場合もあるが同じ場所。神奈川出身としては大涌谷が身近ですが、こちらは北海道らしくワイルドで広い。駐車場から歩き始めたら、ゆずは途中でもう行かないとストライキ。硫黄が害があることを分かって近づきたくないと主張している。人もまばらなので、適当な石にリードを巻きつけてゆずに待っててもらい、飼い主だけ見学。ゆずの元に戻ったら「よくあんな近くまで行くね。信じられない。」とでも言っているような気がした。
噴気孔からの風向きを気をつけないと、蒸気が熱いし硫黄が臭すぎるので、自己責任で見るタイプの場所。囲いもないので近くで噴気孔を観察でき、結晶化した硫黄は綺麗。またこの辺り一体は全く草木もなく、もうもうと蒸気が上がってる。マグマを感じられる場所。