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ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)76日目:チェーンメールみたいな(3)

都市封鎖76日目:6月6日(土) 感染者数:673人(前日比9人増)

インスタフェイスブックで紹介している「7日間ブックカバーチャレンジ」の最後の2冊です。今までの5冊については、こちらこちらをご覧ください。

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6日目に選んだのは、Khaled Hosseiniの「The Kite Runner」でした。何がきっかけでこの本を読もうと思ったのかは不明ですが、出版された当時は結構話題になった本だったと覚えています。とにかく、悲惨な場面が多くて何度も大泣きしました。私は、気に入った本を見つけると著者の追っかけをするタイプなので、この後に出た「A Thousand Splended Suns」も読んで泣きました。

英語の本を読んで、ここまで感情移入して泣くことは珍しいのですが、もう一冊大泣きした本を思い出しました。大学の課題本として読んだのか、かなり昔に読んだAmy Tanの「The Joy Luck Club」です。こちらはアジア系移民の話しだったので、通じる部分も多かったのだと思います。

そして、「7日間ブックカバーチャレンジ」の最終日には、村上春樹さんの「1Q84」を選びました。

私は、決してハルキスト でも村上主義者でもないのですが、なぜか彼の作品はほとんど読んでいて、新刊が出るとすぐに買ってしまいます。以前は、出版社との兼ね合いか、電子書籍があまりなかったのですが、最近は新刊もすぐに電子書籍になって入手しやすくなったので嬉しいばかりです。

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2012年にハワイ大学で講演会があった際には、講演と朗読を聞いた後に2時間近く列に並びましたが、1Q84 BOOK3にしっかりとサインまでもらいました。長蛇の列になったサイン会ですが、並んだ人は全員村上さんの直筆サインをもらうことができました。そして、アメリカ人学生が持ってきたボロボロのペーパーバックにも丁寧にサインなさっていた村上さんがとても印象的でした。

サインをもらった時に少しお話を伺ったら、「1Q84」はハワイで執筆なさらなかったそうですが、「カフカの海」はほとんどハワイで執筆なさったのことでした。

ちなみに、現在は「騎士団長殺し」を読書中です。いつもの村上さんらしく、ありそうであり得ない設定の中、どこにでもいそうな登場人物たちの現実味を帯びたストーリーが展開し、ぐいぐいと引っ張られるように読んでいます。


(このブログは2020年6月6日にyumiozaki.comに掲載されたブログの転載です)

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