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ハワイ州ホノルル市ロックダウン(都市封鎖)60日目:ジッピーズがよろず屋に

都市封鎖60日目:5月21日(木) 感染者数:647人(前日比4人増)

1966年創業、ハワイの外食産業を代表するジッピーズは、ハワイ在住者なら一度は行ったことのあるファミリーレストラン。アメリカ本土の大学に行った子どもがハワイに帰ってきて一番最初にしたいことが、ジッピーズでチリ(コンカーン)を食べることというほど、ハワイに根付いたレストランです。

ジッピーズには、座って食事をするレストランの他にセルフサービス用カウンターもあります。カウンターでは、注文および支払いをして、少し待って料理をピックアップ。自分でテーブルまで料理を持って行き、食事が済めば、紙皿や紙コップを自分で捨てます。

3月末にレストランの営業は停止しましたが、一部を除くセルフサービス用カウンターは、縮小メニューで営業を続けてきました。最近は特にアプリでの事前注文が人気のようです。

先日、地元紙「スター・アドバタイザー」に掲載されたジッピーズの広告には、ちょっとびっくりしました。

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ジッピーズ特製コーンブレッドやパンケーキのミックス、唐揚げチキンやもち粉チキンのころも、人気のアップル・ナップルやアップルパイの冷凍版などの他に、小麦粉や卵やイーストまで販売しているようです。そして、なんとトイレットペーパーやマスクまで!

確かに、レストランとしては客足が遠のいて、食材の在庫をたくさん抱えて困っている。そして、一般のスーパーマーケットでは、小麦粉やイーストの品薄状態が続いている。最近はトイレットペーパー不足も緩和状態とは言え、まだ不安。

今までマスクをする習慣のなかったアメリカ人にとっては、マスクもありがたい。

まだまだ「Safer at Home」という状態なので、外出の機会はなるだけ減らしたい。一カ所でいろいろな物を購入できるなら購入してしまいたい、というのが消費者の本音なのでしょう。

ということで、確かにレストランと消費者の両者がウインウインの広告ではあるかと思います。地元密着型のジッピーズならではのサービスですよね。きっと、昔の地元の食べ物屋さんは、こういう感じで地元民が欲しい物を店に並べていたのではないかと思いを馳せたりしました。


(このブログは2020年5月21日にyumiozaki.comに掲載されたブログの転載です)

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