見出し画像

メジャーネームとメジャーバリューについて考える

Vizを作成していると、突然現れるメジャーネームやメジャーバリュー。

自動で出てくるので、Viz作成で精一杯の時はそういうものだと思っていたのですが、改めて考えると、ちゃんとした理由やタイミングがあるはず・・
でも考えてもよくわからない・・

というわけで調べたことをここに記録します。


1.メジャーネームとメジャーバリュー


まず公式ページの言葉の解説から

[メジャー ネーム]
フィールドには、データのすべてのメジャーの名前が不連続の値を使用して 1 つのフィールドに集められています。

[メジャー バリュー]

フィールドには、データのすべてのメジャーが連続する値を使用して 1 つのフィールドに集められています。

Tableau Desktop と Web 作成のヘルプ

つまり・・

メジャーネームとはメジャーとして定義されている全ての項目(名前)
メジャーバリューとはメジャーとして定義されている全ての値

ということになります。

また、メジャーネームとメジャーバリューは、必ずデータペインのディメンション、メジャーの一番下に表示されています。


2.いつ出現する?

自動で現れるタイミングについてordeal1のQ7を例に考えてみました。

・二重軸

数量と売上で二重軸のVizを作ると、カードの色にメジャーネームが現れました。
二つのメジャーをTableauが自動で色分けしてくれます。

ordeal1 Q7


・単一軸

二重軸の売上軸に利益を重ね入れ、同じ単位のもので単一軸にすると、行にある、売上と利益の重なったメジャーが、自動でメジャーバリューに変わりました。
やはり複数のメジャーを表したいときに出てくることがわかります。

ordeal1 Q7


次にメジャーネームのフィルターを表示させると、メジャーネームの項目が全て出てきました。
今回は利益と売上で単位が同じため、軸を単一化して表現できていますが、違う単位のメジャーである割引率や出荷までの日数を選んでもうまく表現できません。

ordeal1 Q7


ならばと、自分で同じ円単位の「原価」を計算フィールドで作成し、追加してみると、、単一軸に三つのメジャーを入れることができました。

ordeal1 Q7

メジャーネームとメジャーバリューは、自発的に使うこともできそうです。


・テキスト表示形式

テキスト表示でVizを作成するときも、メジャーネームとメジャーバリューが自動で現れます。

まず売上と利益のグラフを作成して

ordeal1 Q7

テキスト表示形式にすると・・

ordeal1 Q7

ディメンションとしてメジャーの項目(名前)を表示するため、メジャーネームが列に現れました。
また、カードのテキストに売上と数量のメジャーバリューが入っており値を並べて表示しています。



複数のメジャーを同時に表現したいとき、メジャーネームとメジャーバリューを自動で現し使うことで、自由な表現を可能にしていることがわかりました。
あまり意識して使えていなかったのですが、、、非常に重要な存在でした。


3.意識してVizを作成する

今までふわっとしていたメジャーネームとメジャーバリューについて、改めて理解することができました。

場合によってはパラメーターを作らなくても、単位が同じなど条件が合えばメジャーネームのフィルターを表示させて使うこともできそうです。

今後のViz作成の際は、メジャーネームとメジャーバリューを意識し、表現方法を増やしていきたいと思います!

いいなと思ったら応援しよう!