【自作インジケータ公開】分析補助ツールFEDLA【フォロワー1000人記念】
こんにちは、ゆみねです。
フリーランスのエンジニアをやっています。
久々のnote更新です。
今回はタイトルにもある通り、twitterのフォロワー1000人を記念して自作の分析補助インジケータFEDLAを公開・配布します。
フォローしてくださってる方々、ありがとうございます。
1000人記念ということで、今回製作したインジケータはこれまで公開してきたどのインジケータよりもコストをかけて製作しました。
私の本業単価換算だと、日本のサラリーマンの平均月収より高いコストが掛かっています。(本当です)
だからすごいというわけではありませんが、人によってはすごく重宝するインジケータになっていると思います。(逆に言うと全く使えない人もいる…)
いきなり出してしまうとこんな感じのインジケータです↓
興味のある方はこのnoteを最後までお読みの上、お試しください。
(2021/11/21 追記)
FEDLA v2を別記事(下記リンク)にて公開していますが、基本的な使い方は記載していないため、本記事をお読み頂いた上でFEDLA v2の方をご覧頂く事を推奨します。
更新履歴
2021/05/01 - 初版 FEDLA v1.00 公開
2021/08/15 - FEDLA v1.01 公開 (不具合修正)
2021/10/07 - FEDLA v1.02 公開 (仕様修正)
2021/11/21 - FEDLA v2.00 公開 (別記事にて公開)
このインジケータについて
さて、テクニカルトレーダーの皆さんはどのようなオブジェクト(描画)を使ってチャート分析を行うでしょうか?
フィボナッチリトレースメント、フィボナッチエクスパンション(エクステンション)、並行チャネル…様々なオブジェクトを用いてチャート分析を行っているかと思います。
このうち、フィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンション(エクステンション)を使ったチャート分析を少し楽にしてくれるインジケータは既に公開しています。
端的に言うと、フィボナッチの161.8%の価格や、N値、E値等の価格に自動的にラインを引いてくれるインジケータです。
これらのインジケータでもある程度フィボナッチを使った分析を高速化できますが、今回製作したものはこれに加えて更に以下の大幅な改良を加えています。
・複数オブジェクト描画機能
・オブジェクト一時非表示機能
・キーボードショートカット対応
・その他、全体的に使い勝手の向上
・チャネル描画機能(おまけ)
…文字に起こすと大したことありませんが、操作感やチャート分析スピードは格段に向上しています。
「改良」と書きましたが、実際には0から作り直しているので全く別物です。
以下、詳細を書いていきます。
(以降、フィボナッチリトレースメントはFR、フィボナッチエクスパンション(エクステンション)はFEと記載します)
機能
・FEの描画(これが基準になります)
・基準FEをベースに自動で各値に水平トレンドラインを描画
・基準FEをベースに自動で並行(フィボナッチ)チャネルを描画
・各FEグループ単位でのオブジェクト一括削除
・キーボードショートカット対応
・c点がa点とb点の間に無い場合、水平線のテキストに(!)が付く
…等
※以下の説明は全てMT5版をベースにしていますが、基本的にはMT4版も同様です。
パラメータ(一部抜粋)
パラメータが多いので一部だけ抜粋します。
FEを描画した際に最初に表示するオブジェクトを設定します。
初期値ではチャネルをNO(非表示)にしていますが、お好みで変更してください。
HDNとは、フィボナッチで分析された各値の水平トレンドラインを指します(以前配布したインジケータの名前です)。
HDNについては以下の記事をご覧ください。
その他、「太さ」のパラメータを「0」にする事で対象のラインを非表示にすることが可能です。(チャネルとFE以外)
自分の見たいラインだけ表示してお使いください。
使い方
このインジケータでは以下の3つの状態が存在します。
・初期状態
・FE設置モード
・削除モード
この3つの状態を遷移しながら操作を行います。
1.インジケータを導入するとチャート画面右上に「FEDLA」というテキストが表示されます(このテキストを削除しないでください)。
この状態が「初期状態」で、「何もしない状態」です。
2.「初期状態」の時にテキストを1度クリック or キーボードの「F」押下で「FE設置モード」に遷移します。
(キーボード操作の場合は後述する「削除モード」時でも直接「FE設置モード」に遷移できます)
3.「FE設置モード」時にチャート上でFEのa,b,c点をそれぞれクリックして指定します。
4.指定したa,b,c点を基準にFEが描画され、そのFEを基準に各値に水平トレンドラインが引かれます。状態は「初期状態」に戻ります。
※パラメータで初期描画対象を、HDNをYES、チャネルをNOとしているので、ここではHDNの水平トレンドラインだけが最初に描画されます。
(N値とE値が意識されてそうな感じですね)
※このFEと、それに対応する各オブジェクト(ライン)はグループ(1セット)になっていて、FEを移動すれば自動で各オブジェクトも再描画されます。詳しくは記事冒頭で貼ったtwitterの動作サンプル動画をご覧ください。
5.描画されたFE本体、もしくはFEのc点付近に描画されたテキストをクリックすると、描画対象をHDNとチャネルから選べます。
※このテキストは現在描画している対象を表示しています。
描画したい/消したいものを選ぶと…(ここでは例として[CHANNEL]をクリックします)
チャネルも描画されました。
再度このテキストをクリックして[CHANNEL]をクリックすればチャネルが消え、[HDN]をクリックすれば各水平トレンドも消えます。
その時の分析で使いたい方だけを表示してお使いください。
6.「FE設置モード」時(a点指定前)に再度「FEDLA」テキストをクリック、もしくはキーボード「D」押下で「削除モード」に遷移します。
もう一度クリック、もしくはキーボード「D」押下で「初期状態」に戻ります。
(キーボード操作の場合は「初期状態」から直接「削除モード」に遷移できます)
7.「削除モード」時に、FEDLAで描画されたいずれかのオブジェクトをクリックすると、そのオブジェクトと関連する全オブジェクト(FE含む)が一括で削除されます。
※クリックするオブジェクトは何でも構いません。テキストでも水平トレンドラインでもチャネルでもFEでも…とにかくクリックされたオブジェクトと関連する全てのFEグループが一括で削除されます。
※このあたりも記事冒頭で貼ったtwitterの動作サンプル動画をご覧ください。
8.キーボード「Z」押下でFEDLAで描画された全オブジェクトを一時的に非表示にできます。
再度「Z」押下、もしくはFEDLAテキストクリックで非表示状態を解除します。(表示時間足を切り替えた場合も自動で解除されます)
推奨の使い方
基本的にはキーボードをフル活用した方が爆速で分析できます。(そういう設計で作りました)
「F」→a,b,cクリック→FE微調整 【約3秒で分析操作完了】
「D」→適当なオブジェクトクリック 【約1秒で掃除完了】
「Z」【一瞬で(一時的に)掃除完了】
使い方に慣れるまで少し大変かもしれませんが、慣れれば直感的に操作可能ですので、1分足や秒足のような短期足に対してもフィボナッチによる値幅分析が可能です。
使い方の説明が長くなってしまいましたが、やれる事はシンプルですので深く考えずとりあえず使いながら慣れた方が早いかもしれません。
(FE描画後にc点付近のテキストクリックでチャネルやHDNの表示のON/OFFを切り替えられる機能がある、という事と、キーボードショートカットのキー「F」「D」「Z」だけ覚えていればOKです)
注意事項
・このインジケータはあくまでも値幅観測論やフィボナッチでの分析を補助するために私が個人利用を目的に作成したものです。無断転載、二次配布、販売等はご遠慮ください。もし、第三者でこのような事をされている方を見つけた場合、私までご一報頂けますと幸いです。(このnote記事を広めて頂く事は大歓迎です)
・この記事の情報やインジケータは利益を保証するものでも無ければ、投資助言や投資勧誘を行うものでもありません。この記事の情報やインジケータを使って生じたいかなる損害についても一切の責任を負いませんので、ご利用は全て自己責任でお願い致します。
よくある質問等
Q:MT4版もMT5版と全く同じ仕様にできないの?
A:FEDLAにおいてはチャネルの仕様がMT5版とMT4版とで若干異なります。一部ある程度強引に似せる事が可能な仕様もございますが、基本的にはインジケータではなくMT4側の仕様の問題ですので、無理と思って頂いて差し支えありません。ご了承ください。
Q:なんか動かないんだけど?
A:MT4はFEDLA.ex4、MT5はFEDLA.ex5の方をお使いください。また、チャート画面の背景が白の場合は初期設定ではFEDLAテキストと背景が同じ色になってしまいFEDLAテキストが見えなくなってしまいますので、パラメータから見やすい色に変更してお使いください。それでも動かない場合はご連絡ください。
(2021/08/15 追記)
初期状態でのテキスト色が常に白になってしまう不具合を修正しました。
Q:動作がおかしいよ?
A:ご連絡ください。特にMT4版は普段利用しないので、不具合に気付きにくいです。
Q:ちょっと疑問があるんだけど…
A:記事冒頭に貼ってあるHDNの記事の方もご確認ください。何か回答になる事が書かれているかもしれません。
雑記
フォロワー1000人、ありがとうございます。
実は普段自分が使っているインジケータは「FEDRA」という名前で使っており、その開発過程の古いバージョンのものを改良し今回「FEDLA」として公開しました。
FEDRAの方は高機能すぎる事や表に出せない手法を実装していたりするので、そのままでは出せず、今回のような形になりました。
…とはいえけっこう時間がかかったので、このレベルのインジケータ/EAの配布は…次回はフォロワー5000人くらい達成したら…でしょうか…笑
有料でも欲しいというようなレベルのものを無料で出してしまうと色々と怒られてしまいますし、最終的には一般の利用者にとっても悪影響が出かねないので、どのレベルまで製作して良いものかいつも悩みます…。
かといって、有料でもいいから出してくれと言われても今のところはこれでお金を取るつもりは無く、特にビジネスしようとも思っていないので有料で販売する気もありません。
お金を取るのは本業のお仕事だけと考えているので、そのあたりはご了承ください。
…なんか色々書こうと思ってたような気がするけど、本業が忙しいのでこれにて…!
このインジケータが皆様のお役に立てれば幸いです。
今回のような自作インジケータ公開記事以外にも、億トレーダーの手法を検証したり、MQLプログラミング記事等、エンジニア目線でのFXトレード全般に関する記事を執筆しておりますので、ぜひ他の記事もご覧頂けますと幸いです。
また、「こういうインジケータ/EAが欲しい!」というお話はいつでも承っております。(MT4/MT5どちらでも)
NDA(秘密保持契約)や業務委託契約書等を結ばせて頂く事を前提としておりますので、手法だけ盗んだり手法を勝手に公開するような事は一切ありません。
もちろんこのインジケータに関する質問等も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました!