見出し画像

【自作インジケータ公開】様々なラインタッチで通知してくれるインジケータ【MT4/MT5】

ゆみね / フリーランスエンジニア / FXトレーダー

こんにちは、ゆみねです。
フリーランスのエンジニアをやっています。


さて、今回はラインタッチで通知してくれるインジケータを公開します。

もちろん無料で配布しますので、最後までお読み頂けますと幸いです。


皆さんはチャート分析をどのように行っていますか？

色々な分析方法があるかと思いますが、チャート上に水平線やトレンドライン、チャネル等を引いて分析する人はかなり多いのではないでしょうか。

そんな時、

「このトレンドラインにタッチしたらエントリーしたい」

「このチャネル下限タッチでエントリーしたい」

等と思う事、多いですよね？

そう思ってる時に限って絶好のタイミングでチャートを見ておらず、結局エントリーできなかったり、後追いして踏まれて損切り…なんて経験は誰しも一度はあるかと思います。

ずっとチャートを見ていられるなら問題無いですが、ほとんどの方はそんな事できません。

そんな時に役立つのがアラート機能です。

チャートを見ていなくとも任意のタイミングでMT4/MT5がアラートを出してくれるので、ずっとチャートを見ていなくても良いのです。

しかし、MT4/MT5には水平線（価格）に対してアラートをかける機能が標準で付いているものの、トレンドラインやチャネルのような斜めのラインに対してはアラートの設定ができません。

人気のチャートツール、トレーディングビューでは斜めのラインにもアラート設定ができるので、アラートのためだけにトレーディングビューを使っている人もいるのではないでしょうか？

今回公開するインジケータは、トレンドラインやチャネルの上限下限に対してアラートを設定することができるため、MT4/MT5だけでトレーディングビューのようなアラート機能を実現できます。

また、メール通知機能も付いているため、完全にMT4/MT5から離れた外出先でもアラートをチェックすることができます。
(2022/05/05 v1.10 でPUSH通知にも対応しました。)

ネット上には似たようなインジケータがたくさんありますが、そのどれも個人的に使いにくいと感じるものばかりでしたので、極力シンプルで使いやすく仕上げたつもりです。

この記事を最後までしっかり読んだ上で、一度お試し頂ければ幸いです。



更新履歴

2020/11/28 - 初版 OTA v1.00 公開 (MT4/MT5)
2022/05/05 - OTA v1.10 公開 (MT4/MT5) - PUSH通知機能追加


このインジケータについて

このインジケータでは、水平線、トレンドライン、並行チャネル、フィボナッチチャネルのラインにタッチした瞬間にアラート通知を出してくれます。
※フィボナッチチャネルは0と1のラインのみ。

アラート用の専用ラインを描画する必要は無く、分析に使用したラインをそのまま使う事ができ、さらにアラートを出すラインと出さないラインを任意に決められます。

アラートの個数に制限はなく、タッチでアラートを出して欲しいライン全てに設定する事が可能です。
※ただし、ロウソク足１本につき１度までしかアラートは鳴りません。


機能

・水平線、トレンドライン、平行チャネル、フィボナッチチャネル（0と1のみ）にタッチでアラート通知（＋メール/PUSH通知）
・アラート対象のラインの色を自動変更（パラメータでON/OFF）


パラメータ

画像1

※上記はMT5でのスクリーンショットです。

・アラートオブジェクトのキーワード
　→後述する「使い方」で説明しますが、任意の文字列を指定してください。基本はデフォルトのままで良いですが、工夫して裏技的に使う事もできます。
・アラート対象オブジェクトの色を変更する
　→YESにすると、対象のオブジェクトの色が以下で設定する色に自動で変わります。（アラートを解除しても色は戻りません）
・アラートオブジェクトの色
　→上記のパラメータをYESにすると、アラートを設定したオブジェクトがここで設定した色に自動で変わります。（アラートを解除しても色は戻りません）
・メールで通知する
　→MT4/MT5側でメール設定ができている場合、アラート通知に加えてメール通知も飛ばせます。
・PUSH通知（v1.10で追加実装）
　→MT4/MT5側でPUSH通知設定ができている場合、スマホへのPUSH通知が可能です。


使い方

※以下MT5を想定して説明していますが、MT4でも基本は同じです。

１．インジケータをチャートにセットし、アラートをセットしたいオブジェクトを右クリックしてプロパティを開きます。

画像2

２．「共有」タブの「名前」に、パラメータで設定している「アラートオブジェクトのキーワード」を入力（追記）します。（初期設定では"_alert"）
※このキーワードが含まれているオブジェクトがアラート対象になります。
※他のラインと全く同じ名前を付けることはできないので、最初から付けられている名前の後ろに追記するのが良いかと思います。

画像3

３．オブジェクトに価格がタッチするとアラートが鳴ります。

画像4

※ロウソク足１本につき１回までしかアラートは鳴りません。
※複数のオブジェクトにタッチしても、同じロウソク足のうちは一番最初にタッチしたアラートしか鳴りません。（あくまでも今表示しているチャートの時間足で判断されるのでご注意ください）
※フィボナッチチャネルは上限と下限の0と1(100%)の２本のラインのみでアラートが鳴ります。
※チャネルの場合、チャネルの各アンカーポイント(3点)が現在より未来に設置されているとアラートが鳴りませんのでご注意ください。


ちょっとした裏技的使い方

・（MT5のみ）「アラートオブジェクトのキーワード」を「M1」等の時間足を表すキーワードにすれば、その時間足チャートで描画した全オブジェクトがアラート対象になる。（M5で5分足、H1で１時間足等…）
　→複数オブジェクトを描画したけど全部にアラート設定するのが面倒な時や、描画したオブジェクトには設定せずとも常にアラートして欲しい時に便利
※MT5はオブジェクトにデフォルトで時間足の名前（M1やM5等）が含まれているので、その仕様を利用したテクニックです。

・「アラートオブジェクトのキーワード」を「Trendline」等のオブジェクト種別を表すキーワードにすれば、時間足関係なくその種別の全てのオブジェクトがアラート対象になる。（"Horizontal Line"で水平線、"Fibo Channel"でフィボナッチチャネル等…）
　→特定のオブジェクトでは設定せずとも常にアラートして欲しい時に便利
※実際のオブジェクト種別の名前はお使いのMT4/MT5でお調べください。


注意事項

・このインジケータはあくまでも個人利用を目的に作成したものです。無断転載、二次配布、販売等はご遠慮ください。もし、第三者でこのような事をされている方を見つけた場合、私までご一報頂けますと幸いです。（このnote記事を広めて頂く事は大歓迎です）
・この記事の情報やインジケータは利益を保証するものでも無ければ、投資助言や投資勧誘を行うものでもありません。この記事の情報やインジケータを使って生じたいかなる損害についても一切の責任を負いませんので、ご利用は全て自己責任でお願い致します。


よくある質問

Q：なんか動作がおかしい
A：twitterにて教えてください。直します。（証券会社固有の問題等の場合には対応できない場合もあります）

Q：アラートが鳴る時と鳴らない時がある
A：ロウソク足の切り替わりでラインを価格が飛び越えた場合はアラートが鳴らない場合もございます。一応気をつけて実装したつもりですが、実際の動作確認ができないため、動作が変だと思った際は教えてください。


雑記

自作インジケータの無料配布は細かいのも合わせたら多分５つ目くらいかな…？

そろそろ無料配布ネタが尽きてきそうなので、何か面白いネタがあれば教えてもらえると助かります。（Twitterにてご連絡お待ちしております）

何でもかんでも無料で配布できるわけではないのですが、今回のこのインジケータは製作時間でいうとMT4/MT5両方合わせても30分程度ですので、これくらいの作業量で作れるものであれば基本的には無料で配布できるかと思います。

同じような機能でも有料で販売してるインジケータがネット上にはたくさんありますが、個人的にはあまりにもぼったくりが横行しすぎていると感じているため、そのような悪徳業者を減らすためにもあえて無料で配布しています。

こういった無料配布記事が広まるだけでも一部の悪徳業者は減っていくと思いますので、是非Twitterやnote等を拡散して頂けますと幸いです。

このインジケータが皆様のお役に立てれば幸いです…！


今回のような自作インジケータ公開記事以外にも、億トレーダーの手法を検証したり、MQLプログラミング記事等、エンジニア目線でのFXトレード全般に関する記事を執筆しておりますので、ぜひ他の記事もご覧頂けますと幸いです。


また、「こういうインジケータ/EAが欲しい！」というお話はいつでも承っております。（MT4/MT5どちらでも）
NDA(秘密保持契約)や業務委託契約書等を結ばせて頂く事を前提としておりますので、手法だけ盗んだり手法を勝手に公開するような事は一切ありません。
もちろんこのインジケータに関する質問等も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました！


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？