【A FREETER】2004年初春までの時点についてのメモ
この記事について
A FREETER についての情報をまとめて読みたい!という勝手単純な欲望でこの記事を書きました。ただのファンです。
愛の楽曲工房 #216 時代の名曲・番外編!A FREETER 『2004年初春までの時点』の、樋口聖典さん・樋口太陽さん・青柳貴哉先生のお話しを元にまとめています。
愛の楽曲工房とは?や、登場人物に関する説明については完全に省略しています。愛の楽曲工房がお好きでA FREETERの情報を知りたい方向けのメモ書きです。
また、私が音楽業界弱者の為、用語について自分なりに調べて記述していますが誤りがありましたらすみません。ご指摘ください。
A FREETER について
高校卒業時にドラムを担当していたバンド LOW AGE KIDS が解散。その後バンドを組まずに自分1人でギターボーカルをやろうと思った
フリーターになりたかったので、大学受験をせずフリーターになった
福岡市で一人暮らしをしバイトを始めた
本屋でバイトをしたが、めちゃくちゃ嫌だった。4時間働いたらヘロヘロ(時給は650円。1日2、3千円でヘロヘロ)もうちょっと給料の良いところを求め、時給700円の焼肉屋で鉄板をずっと磨いたが4時間でヘロヘロ。その辛さと皮肉も込めて名前を【A FREETER】にした
A FREETER としての初ライブは芸工大の軽音ライブ。ライブではエレキギターの弾き語り(弾き語りはアコギやピアノが多い)
長期休みの度に実家にこもって1人で作品作りをしていた
ミニアルバムについて
1年間音楽制作をし、このまま1人でやっていこうと思った。とりあえず作品を作ろうと思ってミニアルバムを作成
将来のフルアルバムの練習だと思っていたのでタイトルが「2004年初春までの時点」となっている。あくまでもその時点までの記録というデモアルバム的な立ち位置
このミニアルバムは、生まれて初めて1人でレコーディングしたもの
MTR(※)で録音
Mastered by 樋口 聖典
福岡大学入学前の期間で作った。ちょうど20年前のアルバム
各サブスクにて配信中!
楽曲解説
初春とは:春の初め。2月の初めから3月初めまでの期間のこと
1. 仮に
最初が準備みたいな音から入る。アコギを持って何かをつまびくかと思ったらバンドが入る
バイトで辛かった思い出の曲
「君は必要でないです」はバイト先で言われた言葉
これが初めてのリードボーカル(LOW AGE KIDS ではコーラスだった)
歌詞の「暑さは夏が決めた事 誰も止められない」がガツンと入ってくる(聖典さん談)
2. 雨アラレ
イントロがすごい。ライブでイントロが始まった時、うわっとなった(聖典さん談)
ドラムも実家(猪位金市)の和室で録音
Mixed by 青柳 考哉になっている。アドバイスをもらった
ギタープレイヤーだったらソロを入れたくなりそうな部分でも、必要がなさそうな部分では入れていない。A FREETERは、全ての楽器が楽曲の為にあり1つの塊としてみている為である(聖典さん談)
3. A fiction
全編英語の歌詞。英詞作成協力は木村康治さん
どうやって英訳を進めたか全然覚えていない。おそらく1回日本語を作ってお願いしたんか・・・忘れたー
左のカッティングがマジ太陽(※1)(聖典さん談)
「A fiction」「痛み」はフルアルバムには入っていない
4. 痛み
焼肉屋の思い出の曲
「かなりヘヴィーな雨だけやけに降る 君よ普通の夏を早くくれ」= 梅雨の時期にバイト漬けで全然遊んでいなかった
「誰の利益だ?」= 焼肉屋さんの利益
「歯痒いな 蚊がいる様だ」= 社員の先輩のこと
まず先に歌詞を作っていた
THE YELLOW MONKEYや椎名林檎を聴いて育っているので歌詞がストーリーになっている(聖典さん談)
その他エピソード
エレキ弾語りとギターについて
エレキ弾き語りにしたのは、エレキギターを買ったからかも
弾き語りの状態は、このアルバム(バンドバージョン)では分からない。別の雰囲気でやっている
当時、エレキギターの弾語りをやっている人がいなかった。アコギ弾語りは歌とのバランスが取れているので、エレキ弾語りは劣っていると思われるかもという節があったが、後に向井秀徳さんのエレキ弾き語りの映像を見て、「ああ、やっぱりめっちゃいいやん」と勇気をもらえた。エレキ弾語りしか出せない雰囲気があると感じた
天神にて、14万7千円のオレンジのストラト(※)を買った。今でも値段を覚えている。バイトの稼ぎも殆どないのにローンで購入。ハードケースを持って帰って博多の青柳家へ直行し見せに行った
ライブについて
貴哉先生は、点滅灯(『2004年晩夏までの時点』に収録)を聞いて身動きが取れなくなった
ライブが思っていたより評判が良かったので、このままバンドを組まずにやろうと思った
当時の生活について
受験勉強をして福岡大学の夜間に入学。理由は、昼間の生徒の出席をとるバイトをしたかったから。バイトが全てだった。昼間も受験し受かっていたが、どうしてもそのバイトをしたくて蹴った
貴哉くんはこの頃家でレンタルビデオを借りてみていた
大学入学後は、樋口兄弟+オカくんで3人暮らし。桧原(ひばる)のボロい一軒家(駐車場1台付6万5千円、3LDK+庭)常にちらかっちょった。愉快な生活。色々なものが生まれた場所
当時を振り返って
ギター・ベース・ドラム・歌、全て生演奏。レコーディングもミックスも自分でしている。当時18歳(19歳)でこのレベルの全ての演奏・アレンジ・ミックス・作詞・作曲ができる個体はなかなかおらんと思う(聖典さん談)
今の時代に生まれたらボカロPになっていると思う
よく1人でモチベーションを保ってやれたなと思う
その当時一番伝えたいことは、音楽のカッコよさよりバイトの辛さだった
バイトが楽しかったら、A FREETER の音楽は違った形だったかもしれない
その他
歌詞データがイラレで拡大が難しい
感想
ここのこのフレーズが…という部分を文章にするのが難しかったので、まだ聞いていない方はぜひ愛の楽曲工房を聞いて欲しいです。
メモを作成のためこの回を聴き直していて、改めて思うことは、好きなアーティストとその周囲の人達が話上手で、時代背景含めて楽曲解説してくれるなんて、なんて贅沢なんだ!です。
それにしても、アルバムとは雰囲気が違うというエレキ弾き語りライブがみたすぎるー・・・!映像データが残っているのであれば是非公開してほしいです(勿論、課金します!むしろ課金させてください🙇♀️)
「仮に」は、太陽さんのYouTubeで公開されていました。カッコよすぎる。そして「Heat」というタイトルがついているのが気になります。
「仮に」は、Till the end of the year of 2005というアルバムにも収録されていて、配信されているものとはアレンジが違いました。大人な感じでベースがたまらなかったのでこちらも聴いてみてほしいです。
ここまでお読みくださりありがとうございます。文才がなく箇条書きでまとめる形となりましたが、#219 時代の名曲・番外編!A FREETER 『2004年晩夏までの時点』についても書いてみようかと思っています。大好きな「点滅灯」や「1 Week」も収録されているので楽しみです!
あと、当時の本屋さんと焼肉屋さんに感謝!太陽さんにヘヴィーな労働をありがとうございます!A FREETERが好きだー!