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安定期に入る直前に出血

タイトル通りのことが発生しました。
この日、午後から旦那さんの祖母のお通夜に出席する予定が入っていました。

15週の最終日にお通夜、16週の安定期に入る初日にお葬儀。ご逝去の知らせを受けた段階で、旦那さんとは「●●ちゃんはお通夜だけの参加でいいだろう」と言ってくれていました。自分の気持ちとしては、ギリギリ安定期に入るからお通夜もお葬儀も参加しても良いかなぁ、なんて思っていたのだけれど、体調を急に崩してしまったときに周囲に迷惑をかけるのではないか、そして、私のお腹は15週終盤にしてはお腹が目立つこともあり、出席した人が気を遣わせてしまうのではないかという不安がありました。私は旦那さんの意見に二つ返事で賛同したのでした。

お通夜の前日、義母さんから電話があり、「一人目はやっぱり不安があるだろうから、くれぐれも無理をしないように」と私の体調を気遣った言葉をかけてくれました。義母さんは気遣いの塊のような人です。実の母親が亡くなった義母さん。本当は私が気にかけてあげる立場なのに…と申し訳なく思い、その気持ちを義母さんに電話口で伝えました。
何が何でも、お通夜には参加したい、そう思いました。おばあちゃんとは夫婦と義母の4人で海の方にドライブにでかけたりしたことがあって、短い時間ではあったのだけれど、楽しい時間を一緒に過ごさせてもらったことがありました。
お焼香くらい、しなきゃ。と意気込み、その夜は翌日に備えて床に就いたのですが…。

翌朝の7時30分頃。尿意を感じてお手洗いへ。(お食事中の方すみません。)
用を足してペーパーを流そうとした時に

「……。へ?へ?うそ…。」
鮮血がペーパーについていたのでした。
生理2日目とか、そんな大げさな量ではなかったのですが、茶おりとか、ピンクのおりものとか、それらと比べて明らかに鮮やかな赤だったのです。
出血は妊娠6週頃にあって以来でした。(体外受精で妊娠した人がこの時期に出血することは決して珍しいことではないそうです。)妊娠初期のこの時の出血の原因は、絨毛膜下出血で、妊娠継続には問題なく、数日で収まりましま。
安定期目前の出血を目の当たりにして、私の頭は、検索魔の時に蓄えられた妊娠中のネガティブな情報ばかりを参照していました。
「今回は絨毛膜下出血じゃなくて、時間をかけて絨毛膜下血腫になっているんじゃないだろうか…。となると、胎盤剥離とかになって切迫流産とかになる?そうなったら自宅安静か即入院?」「安静とかじゃどうにもならない事態になるのでは?」「でも、痛みはないけど…どうなんだろう。」
幸い、2回ほど拭くとそれ以上血がつくことはありませんでした。お手洗いから出るとまだベッドで横になっている旦那さんのもとに直行して揺さぶり起こしていました。

「…どうしよ。出血してた。よりによって、今日。」
ちなみのこの日は旦那さんのお誕生日でした。

旦那さんはお通夜とお葬儀のために休みを取っていたので、午前中に一緒に産婦人科に行くことにしました。

「うーん、たぶん膣からの出血だね。腹圧や何かの力が加わって出血したんだろうね。切迫の可能性はほとんどなさそうだよ。張り止めの薬を5日分だしておくから、それで様子を見てみて。念のため、2.3日は安静に過ごしてみてください。」

久しぶりの経腟エコーで、痛みに苦しんだものの(なぜかこの先生のエコーは痛かった…)、お腹の赤ちゃんの心臓も体も動いている様子を見てどっと安心したのでした。
「今日午後からお通夜があるんですけど…参加しても問題ないでしょうか…」
と質問すると
「お焼香して、さっさと帰るなら問題ないと思うよ。いろいろあなたが親族のお世話で動き回らないといけないとかならよくはないだろうけど。」
お医者さんからも参加は問題ないと言われ、スッキリとした気持ちでお通夜にも参加することができました。

安定期目前の出血には肝が冷えてしまったけれど、今日やっと16週目を迎えることができました。
やっと乗り越えられた9週の壁と12週の壁。昨年に「まさか」を経験したからこそ、毎日が恐怖と不安でいっぱいで、どこまで浮かれてどこまで警戒していればいいんだろうと考えながら過ごしていました。浮かれた瞬間に、また「まさか」な出来事が襲ってくるのではないのでろうか。今この瞬間もやはりそんな考えは頭の片隅にはあって…。だけど、安定期を迎えたことを機に、少しだけ張りつめた警戒の糸を緩めてもいいんじゃないか…なんて思う今日この頃なのでした。
私のお腹のおチビちゃんよ。なるべく、食事も運動も気をつけるから、健やかに育っておくれ。

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