妊活と仕事とわたしと
一昨日、術前検査を受けるため、1日年休をとった。尿検査に始まり、血液検査に胸部X線、心電図、子宮内膜検査。
項目はそんなに多くなかったけど、あっという間に半日が経った。
胸部X線については、当日着ていた休日用のワンピースと相性が悪く。(胸部X線なんて撮ると思っておらずお気に入りを着てしまった、、)
肩紐の金具を腰に巻いていたのが写り込んで撮り直し。
テイク2は上部が写ってなかったらしく撮り直し。
テイク3でようやくOKがもらえた。
内心、X線を何度も撮ることによる健康被害が頭によぎった。(来月手術を予定しているとはいえ、今週期は排卵したばかり。あまり期待していないが、妊娠してた時のことを考えると冷えた。)
「あの、X線、3回も撮っても…大丈夫ですか?」
とお世話をしてくれてた超ベテランの主任さんにたずねると
「えぇ、このX線は妊婦さんに使っても大丈夫なやつだから〜」
とやわらかく答えてくれた。
自分が心配だったのは複数回撮ったことなんだけど、とりあえず納得することにした。
胸部X線の次は心電図。手足と胸に器具を取り付けて機械から出てくる線の波形を見る検査。
「うーん、ノイズがはいってる」
と言われ、もう一度。
「あれぇ?」
と顔を顰められもう一度。
「心電図、なんかこれまでに指摘されたことない?」
「PR短縮って、夏の健康診断で言われたんですけど、気になって病院行ったら、PR短縮はそんなに深刻じゃないし、心臓の動きも問題ないと言われたので…」
「あぁ、なるほど!出てる!PR短縮!じゃあ、次は深呼吸して何も考えないでとってみて!」
と言われテイク3突入。
「これなら、いいかな。」
結局心電図も3回検査することになった。
胸部X線線といい心電図といい、お手を煩わせてすんません。と心の中で呟いた。
次は子宮内膜検査かぁ、と思った矢先
「ごめん、胸部X線、もう一回撮らせて〜」
とまさかの4回目。
執刀医の医院長先生から撮り直しのオファーが出たらしい。
お医者様、X線、4回目ですけど…私の身体は大丈夫なのでしょうか…。思わず言いかけて飲み込んだ。
4回目で執刀医の医院長からもOK。胸を撫で下ろす。
全身麻酔の手術なので、術前は念入りに検査をするのがこのドクターのやり方らしい。(主任さんが、「万が一訴えられないようにしなきゃだし、結局医院長が切る時に安心して切れないからね」とちょくちょく病院事情を教えてくれるのがなんだか可笑しかった。)
心臓については、万が一のためにも循環器科の先生に診てもらっていて欲しい、と言われ、その日の午後に紹介された循環器科で検査をすることになった。
1日休み取っといてよかった〜と心の底から思った。
(内膜検査は久々に激痛を感じて思わず「イテテテテ」と口に出して、「あぁ、ごめんねぇ」と先生を困らせることになった)
循環器科ではX線は撮らず、一安心。
やはりPR短縮と言われたけど問題なしとのこと。(むしろ数値は平均より良いんだとか☺️)
妊活は痛いことが多いし、仕事も拘束時間が長くてストレス溜まるし(それでも生徒とする何気ない会話が心の底から楽しかったりするのも事実)。
あまりにしんどくなっちゃうと、当たり前に通勤できる場所があって、お金をもらえて、生活がある程度安定しているという有り難みを忘れてしまう。
元々内気で、今で言う陰キャに分類されるような少女時代を送った自分が、明るく振る舞ったり、集団を引っ張ったり、まとめたり、時には個人的な相談に乗ったり、必要に応じて家庭に介入したりする業務はキャパを大きく超えている。
(中学校現場は学習指導とか文科省の仕事より、厚生労働省の管轄に入るような仕事の方がはるかに多い。)
しんどい事をみんなでやるから、同僚や上司への尊敬は高まる一方だ。
だけど、身体が悲鳴を上げてきているのも確かで、何ヶ月前からか、職場で湿疹がでるようになってきた。
やり甲斐と、体の健康、心の健康、金銭的な安心に保障。私の中の天秤が、いつも何と何と載せれば良いのか混乱している。
きっと、女性の職員は同じような葛藤を日々抱いて仕事をしてるんだろうなぁ。
お子さんがいる職員なら尚更。
職業柄、親子の時間に、あとから『埋め合わせ』なんて通用しないことを知っているから。
術前検査の翌日、血液検査(血液凝固)の再検査のお知らせがきた。
まずは健康第一。無理なく過ごすことにしよう。