電車の中で見た切なげなお姉さんの電車を降りてからのストーリーを勝手に書きました
小さい頃に思い描いてた未来とはやっぱり何かちがってて。あぁ私の人生こんな感じかぁって。
私このまま1人で死んでいくんだなぁって。
夜中に布団の中でそんな事ばっかり考えてたら泣けてきた。明日も私は同じこと事を繰り返す。
仕事が終わって部屋の明かりをつる
一応「ただいま」って言ってみた。もちろん返事はない。そう何も変わらない。今までの日常に戻っただけ。あいつが居る前の私の日常。
アラフォーOLの寂しい華金1人飲み
話しかけてきたのが あいつ
何を話したかなんてあまり覚えてない
気づいたら私の部屋にいて布団の中であいつの腕の中
朝起きて何となくなんとなく2人分の朝食
なんとなく2人で食べて食べ終わりに小鳥みたいなキスした
夕方までなんとなくダラダラ過ごして
あいつが支度し始めたから
とりあえず駅まで送った
帰るのかと思ったら飲みにさそわれて
いつも一人で行ってた飲み屋に二人で行った。
焼き鳥焼きながらマスターが あいつと私をニヤニヤしながら見てるのが分かって照れくさくて飲むスピードが上がった。
帰りは千鳥足の私を あいつが家まで送ってくれてそのまま布団。
朝目が覚めたら あいつが居なくて『あぁまたやっちゃった・・』また同じことを繰り返す本当にばか女。もう何もする気も起きずそのまま二度寝。
ピンポーン
チャイムの音で起きる。
頼んでた着払いかと、ドアを開けたら
片手に治るくらいの荷物を抱えて あいつが立ってた
「え?どうしたの?」
「え?昨日この部屋住んで良いって言ったじゃん」と憎たらしい笑顔で あいつが言う。
バレるなバレるな、顔に出てる・・・隠せ隠せ。今私きっと顔赤いだろーな。いい歳してこっぱずかしいじゃんか。。。
数枚の洋服と下着
それを持ってあいつは私の部屋で暮らし始めた
自分でも引くくらい会社を出てから家までの歩くスピードが変わった
料理本を買った、新しい食器を買った、歯ブラシ立てを二人用にした、新しい下着も買った我ながらアホっぽい。
あぁ私女になってるな・・・でもなんか楽しい。私 あいつが好き。
あいつは大体家に居た。私は特に何も聞かなかった。知らなくて良いこともある。
ただどうしても、どうしても聞きたいことがあった
「私のことどう思ってんの?」聞いたらいけないのは分かってる分かってるんだけど
聞かずにいれなかった
「可愛いよ」
「好き?」
「・・・ん〜」
「好きじゃないの?」
「・・・・ん?」
「・・・・・・」
「女の子って好き?って確認好きだよねぇ」
「聞きたいだけだよ」
聞いて安心したいだけ。それだけ。それだけなんだよ。。
「好きとかまだ、そーゆー感じじゃないよ」
「えっ・・・・なんで一緒に住んでるの?なんでキスするの?なんで・・」
泣いたらダメ・・分かってるのに涙が止めどなく流れてしまった
「もう寝よっか?」私の頭をポンポンと優しく撫でてそれが最後
あいつは次の日居なくなった。
それが答え あいつの。
なりきれなかった あいつの都合のいい女
また同じことの繰り返し。私の人生こんなもの。少しでも期待したらダメ。
私前世は、いろんな男を手玉にとってその男たちの人生めちゃくちゃにしてたのかも。
あぁあ来世に期待します。今世はたくさんの男に振り回される人生か・・・
小さい頃に思い描いていた私の夢は「可愛いお嫁さん」可愛いは置いといてお嫁さんくらいは叶ってよ。涙がこぼれそうになったからビールで流し込む。
あぁ今夜のビールは苦い。
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