夕飯会
今のご時世では難しいですが、青空自主保育時代、子どものクラスメイトと頻繁に「夕飯会」をしていました。
旦那さんの帰りが遅い母親たちが集まって一緒に夕飯を食べ、子どもを入浴させるというイベントです。もち回りで家を開放して、やっていました。
料理する係、子どもに食べさせる係、風呂に入れる係、着替えさせる係。それぞれ分かれて分担します。
子どもたちは大勢で食事をし、友達とお風呂に入れるので大喜び。母親たちもお喋りでストレス解消しながらワイワイ楽しく過ごします。最後にパジャマに着替えさせ、歯磨きをして解散。帰宅後は寝かしつけるだけでOKです。本当に助かっていました。
このアイデアは私が思いついたものではなく、青空自主保育の保育者さんが若いころ実践していたことを真似たものです。
子どもが小さいと、夕方の時間帯は忙しいですね。
昼過ぎに迎えに行って外遊びに付き合い、なかなか帰ろうとしないのをなだめすかしてやっと夕方に連れて帰り、ドロンコ姿の子を風呂に入れて丸洗い。
走り回るのを追いかけて着替えさせ、まとわりつく子の相手をしながら夕飯を作り、汚すのを拭きながら食べさせ、嫌がるのを押さえつけてハミガキ。そして絵本の読み聞かせ。夜9時に子どもを寝かしつけるには、これを3~4時間で全部やらないと間に合いません。
これ、一人でやるのはハードですが、友達とやると楽しいイベントになるんです。
助かるのでよく母達にタダでピアノやウクレレを教えて人を集め、夕飯会をやっていました。大勢でワーっとやってきて「あ、お構いなく!」と叫んで勝手に人の家の台所で夕飯を作り始める(笑)
子どももお客さんが来るとジュースを運んだりして、おもてなしするんですね。4歳の子がお皿をせっせと運ぶ姿が可愛らしくて、写真ばかり撮っていました。
その代わり、子どもが家の中で鬼ごっこをするのは覚悟しなければなりません。他人が台所に入るのが嫌な人も難しいです。「汚すのはお互い様」というコンセンサスが必要です。走り回る子の横で平然とウクレレを弾く母たち。ドタバタで愉快な時間でした。
まあでも、普段の活動を通して母同士の信頼関係が出来上がっているから実現する試みではあります。「子どもがカーテンに登るかも知れないけど、いい?」と聞かれて「どうぞ」と答える間柄でないと難しいですね。(登りませんでした)
ですが、そういう事を楽しめるマインドがあると幸せがやってきます。
自主保育のように共同養育が成立しているグループでは子どもを3人、4人と産む人が多く、私の在籍中は常に出産ラッシュでした。
いざという時に頼れる人がいる安心感があり、仲間との子育てが楽しいので次々と産んでしまうのでしょう。助け合いの仕組みを作ることで、子どもは増えるのかも知れません。
床にひしめき合ってカレーを食べた日が、今では遠い昔のように感じます。
この集まり、役に立つので途絶えさせたくないと思っています。細々とでも、誰かに続けていって欲しいです。またできる時がきたら、どなたか興味のある方、一度やってみてもらえませんか?