5月26日 明るい未来を想像する
未来、という言葉がこんなに心もとないことがあっただろうか。
これまで、私の活動の中に、「未来」という言葉はわりと当たり前に存在してきた。ポッドキャストのタイトルは「こんにちは未来」だし、Wiredでは「はじまりの小さな場所」というタイトルで、未来につながるアイディアを柱にしたスタートアップや団体の取材をしている。そして、未来のことばかりを考えている。旅の未来、学校の未来、経済の未来、小売の未来、ファッションの未来、恋愛の未来・・・
未来のことばかりを考えている、というわりには、未来は見えない。朝から晩まで、各分野の専門家たちやアカデミアの見解を読み漁ってはいるけれど、読めば読むほど、ウィルスの終息から経済の行方まで、出てくる答えは、「Nobody knows」ということになる。なにせ、私たちが生きる時代において、これまで起きたことのなかったことが起きているのだ。そして、私が触れる声たちのトーンは、超悲観的なものから、楽観的なものまで千差万別だ。自分が、こういう時代にどういう気持ちで生きていけば良いのか、軸足は設定しているつもりでも、触れる見解の悲観度・楽観度に左右されることがある。
そんなことを漠然と考えているさなか、今日は、電話インタビューが2軒あった。
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