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5月27日 誹謗中傷のこと

SNSの誹謗中傷に追い詰められた木村花さんという人が自ら死を選んだという痛ましい事件のことをずっと考えているが、うまく言葉が紡げない。

オンラインのコメント欄が荒れること、相手を傷つけるために言葉が選ばれること、酷い酷いとは思ってきたが、自分ですら「しょうがないこと」と片付けて来た気がする。コメント欄が荒れる媒体には書かない、SNSにコミットしすぎない、自分が防御策を張るしかないのだと、思ってきた気がする。理不尽なことや明らかに事実と違うこと、たまには「野垂れ死ね」などの罵り言葉を受け取ったときには、その人のタイムラインを見に行き、「話は通じなそうだ」と諦めて、スルーしてきた。何度か炎上めいたことがあって、秒速でリプが飛んでくるようなときは、返事をしようとしていたときもあるが、一言一言真剣に考えなければならないし「そんな時間はない」と片付けてきた。けれど、気がつけばいつの間に、日常的に少なくとも嫌がらせや中傷誹謗といった犯罪として成立することがネット空間で日常茶飯事になっていて、多くの人たちを痛めつけたり追い込んだりしているのだということに気がついた今ならわかる。明らかな誹謗中傷は、無視してはいけないのだということを。人の悪意のために時間やエネルギーを奪われるのは理不尽だけど、自分がネット空間の片隅にいるのだから、反対するなり、通報するなりしていきたいと思う。

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