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どうして40歳でイギリスに移住?
2007年5月福岡空港で友人や同僚たちに見送られながら、イギリスに向けて旅たったのが2007年の5月。
それ以来、イギリスに住み始めて、かれこれもう13年になる。
日本での生活はある意味充実していた。やりがいのある仕事、素晴らしい友人たちに囲まれて幸せだった。
でも、仕事の安定はなかった。毎年年度末が近くなると、来年度この仕事はあるのだろうか。。。と不安になる。
1年契約の公立高校の常勤講師という立場、所謂契約社員。しかし待遇や福利厚生は正規教諭たちと同じだった。
だから、働いているときは「安定した仕事」と錯覚する。でも、来年度の人事の時期にふと厳しい現実に直面する。
「はたして来年度もここで常勤講師できるのだろうか」
この不安定な状況を毎年繰り返すのは精神的に全然よくない。
年齢制限という自分ではどうすることもできない壁で県公立学校の教員採用試験は受験できなかった。
つまり正規教諭になる道はない、という現実。
この現実をどう逆転できるんだろう、悩んだ。
考えに考えた末、「自分のスキルを伸ばしチャンスを広げる」答えにたどり着いた。
「よし、英語圏の大学院で英語教授法を学び学位を取得し帰国しよう」
そう決心したのが、38歳の夏。
法律の改正で県立教員採用試験に再度挑戦できた人生で最後の歳。
そして儚くも不採用通知を受けとった歳だった。
福岡県立正規教諭への道が完全に閉ざされた歳だった。