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[知ってて損しないイギリス英語表現 #1] (異なる意見を述べる実務編)
仕事をしていると、自分の意見をはっきり述べなければいけない機会がよくある。時には上司に対しても、「No」と言わないといけない。
「ものを申す」文化が日本とイギリス(特に多文化組織)ではかなり異なる。
イギリス社会では、意見が異なるとき、「長い物にまかれて」それにただ従うのではなく、はっきりと明確に意見を伝えた方がいい。
そこでコミュニケーションでとても必要なのが(特に異議を申す時)「Politnes」と「Diplomatic and Professional Attitude」である。
職場でとても大切な案件に対し、ある提案が出され、その提案に対し、「賛成できません」と主張しなければいけない場面に直面した。
ここで大切なのが、それに賛同している同僚たちを傷つけないで、「賛成できない」とクリアなメッセージを伝える表現方法なのだ。
つまり、「Politnes」と「Diplomatic and Professional Attitude」
「私たちはこの提案に賛成できません」と英語にすると
"(We are afraid/ Unfortunately) We don't agree with this proposal."
文法的に正しい。でもこれを読んだ人がどう読むかで"Too strong"といった危険もはらんでいる。
たとえ正しいことを主張していても、その主張が感情的に認識されて正確に伝わらなかったら意味がない。
相手を嫌な気持ちにしないで、でも主張ははっきりする為に、変わりにどんな表現ができるのだろうか?
今週学んだ表現がこれだ。
"We have serious reservations with this proposal. "
この表現は"We don't agree with this proposal."と同じ意味だが、
「Politnes」と「Diplomatic and Professional Attitude」を持った表現。
他にも、例えば仕事関係で誰かに何かするのをお願いするとき、日本語では
「XXしていただけませんか?」と言った表現を使うので、英語でも
"Could you do this for me, please?"
これも十分丁寧だが、実際は、
"I am wondering if you can do this for me."
と言った疑問文ではない表現を使う。相手にYes/Noの選択をせまるのではなく、もっと丁寧表現。
日本社会に比べて、意見をはっきり言う文化ではあるが、必ず受け手のことを考えて、心を害さないように絶対「Politnes」と「Diplomatic and Professional Attitude」を忘れてはいけない。
ここに外国語勉強の面白さの一つがある。
つまり、外国語勉強がただ単純に「文法知識」を使い「単語」をつなげ表現するものではない。言葉は「生き物」だといつも思う。