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[TeaTime #2]どうしてイギリスで就労できたの?(就労ビザ編)

日本人が旅行目的以外でイギリスに入国する場合何かしらのビザが必要。

就学目的なら、「就学ビザ」、就労が目的なら「就労ビザ」

当然私は大学院進学の為イギリス大使館(東京)に「学生ビザ」の申請をして取得後、イギリスに入国した。「学生ビザ」の有効期限が切れる前にイギリスを出国しないと不法滞在となる。

私の「学生ビザ」は2008年12月末で切れたが、私はそのままイギリスに住んで就労している。それは、「学生ビザ」が切れる前に「就労ビザ」に切り替えたからだ。イギリスのHome Officeの移民局に「就労ビザ」を申請し発券された。

当時(2008年リーマンショックの前)イギリスは景気がよかったので、移民法の中にイギリスの大学卒業者に2年間の就労ビザ(Tire1ビザ)を発券する法律があった。

この法律の存在を知ったのは、日本人修士学生とお茶をしながらの何気ない会話から

友人「卒業後どうする?」

私「卒業式の12月(ビザが切れるまで)イギリスにいようと思う」

友人「俺はTire1ビザを申請しようかどうか。。。。」

私「何?それ?」

友人「知らないの?EU以外の外国人は卒業2年後はこのビザで就労できるんだよ」

私「え!知らなかった。外国人が大学卒業後就労するチャンスをもらえるなんて夢にも思わなかった!」(調べないで思い込みだけで判断するのは危険だと感じた)

そんな会話をし、この時「よし!イギリスで就職活動をしてみよう!」と決意した瞬間だった。

この時ほど「情報がいかに大切か、この会話がなかったら、今の自分は存在していなかった」と思う。この何気ない会話が私のその後の人生を大きく変えた。

イギリスは政権交代や世の中の状況に応じて、移民法は突然改正されるので、絶えずHome OfficeのHPを見張っていなければいけない。政権が労働党から保守党に変わって移民法も物凄く厳しいものとなり、その後このTire1ビザは廃止された。

しかし、幸運にも、またこの手のビザの法律が復活するようだ(以下)。

Home Office の公式HPによると(2020年6月30日現在の情報)

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大学卒業生の新しい移民法で、2021年夏以降イギリスで大学学位を取った外国人学生は、最大2年間イギリスで職(スキルは問わない)を探し、就労できる。(筆者の日本語訳)

私は12年前このような移民法を利用して就職活動を始めた。ただこのように公式にアナウンスしているが、この国の法律は突然変わるので要注意(2021年夏までこの法律が有効かはわからない)。

私は別のビザ申請で「九死に一生を得た」震え上がる経験をしたから。イギリスに住んでいてこの国は「朝礼暮改」の国だと思う。変わるスピードは日本のそれとかなり異なる。これがイギリスで生活していて社会文化の違いを感じる二つ目のショックだ。

年齢性別国籍に関わらず、外国人として「挑戦するチャンス」を与えてくれたこの国に心から感謝。


冒頭の写真(商用利用無料 )Piero Di MariaによるPixabayからの画像

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