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[TeaTime #1]イギリスの生活ってどう?『生活編(住まい):院生時代』
英語関連から離れて、今日はTeaTimeとして「イギリス生活(住まい編:院生時代)」についてのお話。英国大学に進学を考えている人たちに良い情報となれば幸いだ。
1年間の修士課程(2007年7月から2008年9月初旬まで)の間、
私は大学の学生寮に住んだ。
私の大学の寮は、大学の敷地内にはなかったが、徒歩で10分ぐらいの距離。だから遅くまで大学の図書館で勉強しても大丈夫だった。
ちなみに、今働いている大学の学生寮は大学の敷地内に幾つかある。
私が勉強した大学の寮には大きく分けて二つのタイプがあった。
1)ケータリングあり(寮の食堂で食べる)
2)ケータリングなし(自炊):私は自炊を選んだ
大学寮の食堂で夕飯を食べたことがあるが(有料)こってりした食事が多く、これを毎日食べるとしたらちょっと、胃がきついと感じた。
自炊だと、食料品の買い物をしなければいけないけど、自由に好きな食事ができる。「食費がかさむ」と言うかもしれないが、ケータリングありの寮は、寮費に食費が含まれていて、「なし」の寮より、寮費がお高い。
ちなみに、イギリスでは生活必需品には税金を課さないので、食材は比較的安い。ただし、レストランなどでの外食は高い。
そしてまた細かく分けると、
3)トイレとシャワーがある部屋:私はこのタイプの部屋を選んだ
4)トイレとシャワーがない部屋(共有)
3)と4)では当然3)の寮の方が、寮費は高い。
「大学院での勉強は過酷であろう(実際過酷だった)」と想像し、
「トイレやシャワーにお金をけちりたくない」と思い、3)を迷わず選んだ。
そしてこの選択は良かったと思う。キッチンはシェアだったので、せめてトイレやシャワーぐらいは。(キッチンでは色々な事が:これは又の機会に)
日本の大学生はワンルームマンションやアパートを借りて住むのが多分普通であろう。
イギリスの住宅事情が日本のと少々異なるのもあり、イギリスで多くの学生たちは「大学寮」にまず住む。
これは、イギリス(大都市のロンドンは事情は異なるだろう)は、基本「一戸建ての家」社会。イギリスの地方都市も日本の田舎の一戸建て文化のような感じ。
地方都市にも、鉄筋コンクリートのアパート(日本のマンションとはとても呼べない、おしゃれ感が全くないコンクリートの箱みたいな建物)もあるが、数は少ない。庭が好きなイギリス人たちは、アパートよりも「家」を好む印象。私の大学があった都市(ロンドンから電車で30分に位置する都市)でも「一戸建ての家」が多く見られた。
これが、まずイギリスに住み始めて、私(福岡市に住んでいた)が日本との「居住住宅文化」の違いを感じた点だ。
話を大学生の「居住」に戻すと、まず1年目は大学敷地内又は大学に隣接している「大学寮」に住む。
彼らは、この1年目で友人を作り、2年目からは一戸建ての家を探して4人から5人で賃貸する傾向にある。(イギリスの一軒屋賃貸は「家具付」もあれば「家具無し」もあるので注意したほうがいい。)
これは、「大学寮費」よりも「一軒家」を賃貸して数人で家賃や高熱水費、インターネット費ばどをシェアした方が安いからだ。
私は修士時代の最初の1年間は「大学寮」で生活した。正直、「寮費」は高いと感じだ。
でも、今考えると、色んな家のトラブルやセキュリティーやネット環境やキッチン(共有)の掃除など大学が責任を持って代行してくれたので、ある意味色んな諸々のサービス代などの(保険のようなもの)だと思う。
特に、学生にとって良いネット環境と外国人にとって異国での安全確保は最重要なので、これは「お金で安全と安心を買う」と思っている。
最後に、誰かと一軒屋を賃貸する時知っておきたいミニ情報:
もし、家をシェアする人の中に、学生ではない社会人がいたら、「Council Tax(カウンシル税 [住民税みたいな税金])の支払いが発生する。
イギリスは個々に住民税が課されるのではなく、「家」単位で課される。学生はカウンシル税支払いが免除されるので、学生のみが住んでいる家には「カウンシル税」が免除される。しかし、同居人に一人でも社会人がいると、その家はカウンシル税の対象となるので要注意。
写真は私が「可愛い!」と思った家の一つ。かなり小さい家だけど、ここに住んでいる家族、「この家を愛しているんだな」と感じたから。