![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143662773/rectangle_large_type_2_f21008b213a41c6ffc0ae10285cb175f.jpeg?width=1200)
「暮らしを自分たちでつくるから楽しい」DIY感と余白をつくるための技術
認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえ&NPO法人ETICが開催してきた「居場所づくりは地域づくり」の登壇者(一部メンバーは残念ながら都合合わず不参加)が今一同に集まっています。前の記事はこちらから。
五城目で、その後2か所まわったのですが、その1つめはShareVillage町村、もう一つは森山ビレッジ。
ShareVillage町村
ShareVillage町村の詳細はこちら。茅葺屋根の素敵な古民家です。
![](https://assets.st-note.com/img/1718060301465-PtflnAuQGu.jpg?width=1200)
「暮らしを自分たちでつくるから楽しい」DIY感
もともとは国語の先生が持っていた家で代々引き継いできたものの。暮らしや文化等が詰まっていてこの建物そのものが教材だったとのことです。退職してからも茅葺屋根や古民家を修復しながら維持してきたものの、いよいよ一人で維持するのは大変ということで取り壊しを検討をしていたところ、ハバタク代表丑田さんや一般社団法人ドチャベンジャーズ柳澤さんらが「もったいない!!!」と言って、なんと丑田さん購入。(そこがすごい)
どうするかと話した結果、クラファンで「開村」し、会員になった人が村民になれる制度をつくったそうです。(ブロンズ3000円~ゴールド10万円)会員がどんどん増えてなんと2000人に。泊まった人がなぜか作業をして帰るという不思議な宿。泊まっていく人たちがその「村」のような宿に何かしら関わるという仕組みがそれだけ多くの人の賛同を得るというところがとても面白い。
![](https://assets.st-note.com/img/1718060261120-8nsmGOUX4K.png?width=1200)
コモンズの運用
ホームページを覗くと
皆で持ち寄って育む、“村”のような
コミュニティをつくってみませんか?
Share Villageは、
コミュニティの立ち上げとコモンズ(共有資源)の運用に最適化した
「共創型コミュニティプラットフォーム」です。
と書いてあります。https://sharevillage.co/about
どのように運営運用しているのか、を聞いてみると実に深い話がたくさんでした。
特に面白いなと思ったところは、2000人を超えたところでいろいろと議論をし、結果的に「村を閉じる」ことを選んだということ。もともとの「参加してつくっていく楽しさ」のある村がある程度のコミュニティーの大きさになるとお洒落な古民家の宿に泊まるということも増え、本来ありたい姿から離れていっているかな・・・と思った。そういうときに、それをしっかり議論して閉じるということができる。それって本当に大事だしすごいこと。
その「自分たちのありよう」「ありたい姿」「つくりたこと」が話しながら深まり互いに共有できる言葉になっているからこそできるんだろうなと思いました。
空間
空間に入ると大きな土間があり、どこかで嗅いだような昔の家の臭いがします。新しくつくることは決してできない、何十年何代と引き継がれてきた時間と人の暮らしがつくってきた空気なんだろうなと思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718060524467-dHxObtnEpZ.jpg?width=1200)
20人弱のこの大きな集団ですが円になって座ると、こんな風に集落の人たちがこの家に集まっていろんな話をしたんだろうなというのが目に浮かぶようでした。心地よい空間だな、またきたいな、とそう思わせてくれる空間の力を感じます。
![](https://assets.st-note.com/img/1718060540824-MLPH53pvVs.jpg?width=1200)
「暮らしを自分たちでつくるから楽しい」というこのDIY感、それを取り戻していく装置・キーワードはここだけではなく、他訪れた数々の場でも感じました。
次訪れたのは、森山ビレッジ。
森山ビレッジ
![](https://assets.st-note.com/img/1718060612868-xPXYx4tby1.jpg?width=1200)
ここは、ハバタクの丑田家はじめ五世帯が言い出しっぺとなって建設した「共同住宅」で、半径30キロ圏内の資源のみをつかって(木材やそれを加工・つくる人まで)建てた建物です。この「つくる」という体験をみんなでし、経済をまわすこと、木材をつくり加工する産業に貢献することで自然の再生をすること、いろんなことがつながっています。数年前に大きな水害がありたくさんの建物や人々の暮らしが犠牲になったのですが、そのときに「何故この水害が起きるのか」を考えると林が放置され崩れて災害につながっている現状を捉え、そのおおもとから手をつけないと変わらないと考えていった結果、「共同住宅をつくってしまう」というその発想のつながりがすごい。
関わる余白づくりを技術も組み合わせることで容易に
しかも、デジタルファブリケーションという技術を使い、みんなが壁をつくりはっている。それを見て中学生が今度は自分たちも図書館をつくりたいと言い始める。
大人たちがつくっていることを見て、子どもたちもやりたい、できると思える循環が生まれているのは、すごくいいまちの姿だなと思いました。
「参加してつくる自分たちの住まい」
設計から施工まで、建築プロセスに住まい手(大人も子どもも)や関わる人たちが参加できる余白をふんだんにつくっていきます。
とこの森山ビレッジをたてるときのクラファンのページに書いてありました。この余白づくりを技術も組み合わせることで容易にしている。すごくヒントがあるなと思いました。
経緯)
森山ビレッジができるまでの道のりはこちらのクラファンサイトにありました。想い、経緯が読めるのでお勧めです。
ホームページ)https://moriyama-village.snack.chillnn.com/
![](https://assets.st-note.com/img/1718060687743-IsSpIyUvjs.png?width=1200)
次行くときにはここに泊まりたいと思いました。と、こうやって「次行くときは」と思っている時点で本当に虜になってしまっているんだなぁ、こうやってみんな惹かれていくんだなと思いました。なんなんでしょうね・・・