価値の衝突
今は4つの価値が衝突をしている。
ということを妹尾さんがこちらの記事で紹介をされていました。
(最初は3つと書いてますが、最後に大事な1つを追加されてます)
この記事は、学校休校・再開にあたってのテーマですが、
その4つの価値というのは
「安全」「教育」「福祉」「自己実現」。
(以下上記記事より抜粋。妹尾昌俊作の図)
こどもたちや先生の安全を守れるか、こどもたちの
学びを止めずにすすめるか、働いている場合一人ぼっちでの
留守番は大丈夫なのか・給食に栄養をたよっているこどもたちは
どうなるのか、自分の役割や出番を部活動や行事であったけど
今はない子たちの気持ちはどうか、、、などといったどれも
大事な価値です。人によってその優先順位はちょっとずつ違い、
そのどれも継続させたい中で、価値の衝突があちこちにあります。
横浜では休校延長を決めて、同時に教科書に基づき
動画配信を始めることになりました。
居場所における価値
こういった価値観の衝突は、どんなテーマでもありますでしょう。
私たちのような自主財源で運営している居場所・カフェだったら
「安全」「居場所」「対話(自己・他者)」「出番や役割」「経済性」
が継続するにあたってのこととしてあがってくるでしょうか。
「居場所」という中にも無数のコトがはいっていますので
その中でも細分化したら切りがありません。
見守りボランティアの方が見守ってくださる中でごはんが食べれること、そうした一瞬のリフレッシュ、ここなら別に気負わず背伸びせず大丈夫と思えるということ、役割をおろしてコーヒー飲みながらただそこにいられること、、、もう・・・その中でもいっぱいいっぱい価値があります。
今カフェの中での飲食をやめていますが、そういった一つ一つの大事にしている居場所としての価値を一旦おろそうと、いろんなメンバーと相談した後に最後そう自分の中で決めた瞬間は、何かすっごく自分の中で理屈とか超えて悲しさが、じわじわとでてきてしまってとっても辛かったです。しようがないと分かっていても、なんとも言えない気持ちです。
その自分の事業や法人、居場所やお店をどう継続していくかと内部で対話しながら考えていくときに、自分が今話していることは継続していくために必要な「価値」のうち、そのどこを話しているのか、整理しながら話すのがとても大事な局面です。(記事の最後にも記載されていましたね)
全体的に不安が強い時と言うのは、個人も極論や不安の強い言葉にひっぱられてしまいます。組織は人間一人一人で構成されているので、その一人一人の気持ちで大きく変わってきます。
安定した気持ちにあることが、何より一人一人・個々人においてすっごく大事。その土台の上に、安心した話ができ、こんな考え方があるね、こんな角度の検討が必要だね、と観点の出し合いができるのだと思います。
その安定した気持ちを一人一人がどう持てるのか、とても考える数日でした。4月1日はお弁当も含めて全て一旦止めて、一日いろんなメンバーと画面越しにズームやメッセンジャーでつないでこれからについて話せたのですが、それがとてもよかった。みんなアイディアや面白い発想に溢れていて、こんな偉そうなこと言いながら、ああ、なんだ、不安だったのは私自身だったのかもしれない、と自覚しましたし、いろんな人の顔を画面越しでみるだけで、こんなに安心できるものなんだなと思いました。