毒と共存
ヨコハマトリエンナーレ2020にいってきました。
2001年から3年に1回開催、毎回必ず足を運んでいます。
今年のテーマは「AFTERGLOW」。
2019年に本企画をしている時、こんなキーワードを大事にしていたそうです。
『「毒」 世界は否応なく存在する毒と共存する。』
新型コロナの発生や広がりの前ですが、この先起きることを予期したかのような言葉です。
これが正しいあれが正しい、それは間違ってるあれがダメだと言っている中だからこそ、芸術なんて不要不急とか言われている中だからこその、開催なんだと思います。
そもそも自然界の毒、人間が人間を殺めるという毒、いろんな毒が大昔から世界中にあるということ。ビキニ環礁の核実験によって残された毒。自分たちの正義のための毒。。。毒と感じるかどうかは立っている立場によって違うよねっていう事。そんなことを感じる展示がたくさんありました。
新型コロナへの注意喚起の言葉について、疑問を真正面からぶつける展示もありました。分かりやすそうな言葉に隠れて思考停止していない?100%除去できるってどのエリア範囲までできると本気で思っている?と、、、
こどもたちは、あまり乗り気でない様子のなか連れていきましたが(確かに私も小さいころ美術館とか連れて行ってもらってもさっぱり意味わからずでした)、なんだこれ?意味わからない。。。という感想。まあそうだよね。
この「意味わからなさ」「不気味さ」「何のため?とかさっぱり不明」ということに全身全力で表現をしようとしているアーティストたちがいる。その不気味なエネルギーが子どもたちの中に、記憶として残らなくても微かに感覚として残ったのならばいいなと思いました。