【🇹🇭#4】シュールな姪、象使いの努力
本記事は家族で行ったタイ旅行記事の続編となっています。
最初の記事はこちらよりお読みいただけます。
ゾウより兄さんな甥
さて、少々カオスなゾウの餌やり体験を終えて、そのままゾウたちと散歩へ行くことに。
山道を少々下った先の象小屋を目指す。
なかなかの急斜面とでこぼこ道だがゾウたちは颯爽と歩いており、なかには木の枝をへし折って背中にすりつけているゾウがいたり、象使いのおじさんに急かされ、重い腰を上げていやいや歩いているゾウもいたりとゾウたちもなかなか個性豊かだ。
観光用やショーのために飼育されているゾウたちと違い、彼らはとてものびのびしていた。
乳児と幼児連れにしてはなかなかの山道で、持っていた荷物はガイドさんたちが持っていてくれた。
また甥はゾウとの散歩より、ガイドのお兄さんとの散歩を楽しんでいるように見えた。
このガイドをしてくれた爽やかなお兄さん方、どうやらカレン族の方で兄弟もたくさんいるそう。その為、小さい子供や赤ちゃんとの接し方は慣れたもので、ゾウの餌やりアクティビティでギャン泣きしていた姪もすぐさま抱っこしてあやし、大人たちがアクティビティを楽しめるように配慮してくれていた。
そんなお兄さんたちに甥も懐かないはずはない。
このアクティビティをきっかけにシャイであった甥は、初対面の人にもハグをしたり、話しかけたりと何かに芽生えたかのようにオープンマインドになっていくようになった。
これが旅育ってやつなのか。わからないが、何かが少し変わったように見えた。
映えに勤しむ象使い
ゾウたちには一頭に一人、象使いがおりゾウたちに指示を出してくれている。この象使いの方々、なかなかのやり手でお散歩途中にちょくちょく写真を撮ろう!となるのだが、写真映えするように演出してくれる。笑
アクティビティのシーンをSNSに写真を載せるため、映えるようにドレスアップしている観光客も少なくない。
実際アクティビティも何種類かあるが、プロのフォトグラファーの写真撮影付きのアクティビティなども用意されている。
マーケティングもバッチリだ。さすがとしかいいようがない。
我が家では象使いの頑張りも虚しく、映えとは程遠い写真となってしまったが、こちらのオフィシャルサイトやInstagramには素敵な写真が溢れているので、ぜひご参考まで...。
カレン族の託児所
そろそろ目的地の象小屋に到着しそうだ。
象小屋には一緒にお散歩したゾウたちの他にも数頭のゾウが休憩していた。象小屋のすぐ近くにカレン族のお母様が経営しているお土産屋さんがあり、手作りのゾウのキーホルダーやゾウの牙で作ったネックレスなど、ゾウグッズがたくさん販売されていた。
そこで少々休憩がてら、ゾウの薬の作り方や、ゾウの群れの特性などを学んだ。日も上ってきて、いよいよ本格的に暑くなってきた。姪も顔を赤らめて熱っている。この後はゾウと川浴びのアクティビティだ。
へばっている私たちを見て、ガイドのお兄さんは川浴びアクティビティの間、姪をカレン族のお母さんに預けてはどうかと提案してくれた。
川へ行くまでに、これまでよりもっと険しいくだり坂が続き、抱っこしたままでは厳しいということ、どうせ下っていっても姪は川浴びはできないだろう。
そして、これまで下ってきた山道もなかなかハードなものであった為、炎天下で抱っこされているよりも、姪にとってもここで見ていてもらった方が良いだろうという判断に至った。
この方であれば大丈夫だろうという空気感と信頼があった為、預けたがお子様を預ける際は自己責任で…。
夢が叶った。ゾウとの川浴び。
姪を預け川へ向かう。
ガイドのお兄さんが言っていたように、急な下り坂&狭い山道で不安定な道が続く。甥はとうとうお兄さんに抱っこされ、私もビーサンで来たことに後悔したが、もう遅い。
そんな環境でもゾウたちは相変わらず優雅にノソノソと涼しい顔で歩いているではないか。
ゾウからしたらきっとリビングから風呂場に行くくらいの感覚であろう。
しばらく下ってようやく川へ到着。
ゾウたちはそのまま川へ飛び込み、水浴びを始めた。
汗まみれの洋服を脱ぎ捨て、私たちもゾウたちに続き、川へ入った。少々躊躇するくらいの川の濁り具合であったが、暑すぎるので入る以外の選択肢はない。
川の水は結構冷たく、登山で熱った体にとても染みた。
ガイドのお兄さんたちも私たちと一緒に川へ入る。甥はもちろんお兄さんに抱っこされながら川へ入る。
夢に見ていたゾウとの川浴びの瞬間だ。
こんなに近い距離でゾウと川浴びができるなんて、夢にも見ていなかった。
ちなみにここでも象使いの方々の映えスキルが生かされていた。
上記の写真ではフレームのすぐ外側でゾウが鼻を上げるよう何やら指示してくれている。
そして、写真を撮る瞬間だけサッとフレームアウトしてくれるのだ。もはや神業としかいいようがない。
慣らし保育終了
念願のゾウとの川浴びも終え、下ってきたハードな道を今度は登っていく。
姪はカレン族のお母さんに迷惑をかけていないだろうか。泣き叫んで困らせたりしていないだろうか。
カレン族のお土産やさん(託児所)が下から見えてきたところで上を見上げると、そんな心配を打ち消すような光景が遠くに見えた。
姪よ、あなたはもうどこでも生きていける。
彼女のここで得た適応能力は、帰国後に始まった保育園での慣らし保育でも存分に生かされたのであった。
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