健診で血尿と言われました


肉眼的血尿か、顕微鏡的血尿か。

若い女性の尿潜血は問題ないことがほとんど。
痩せている人は尿潜血でやすい(遊走腎、ナットクラッカー症候群etc…)
肉眼的血尿がでたらすぐ来てね、と言ってお返ししても、大丈夫。
何かするなら、検尿(テステープ+尿沈渣)、血圧測定、採血(腎機能のほかASOやIgAを測定しても大丈夫)、腎、尿管、膀胱エコー
尿たんぱく陽性が続く場合は腎臓内科にご紹介。

尿細胞診は全員にoderしちゃだめ?

尿細胞診は男性でなりやすい。若い女性の尿潜血+で尿細胞診スクリーニングは保険通らない。女性は50歳以上なら保険とおる。
タバコ+/60歳以上/ 肉眼的血尿などがあると、より、細胞診したら良い。
顕微鏡的血尿ガイドライン
ただし尿細胞診と子宮頸部細胞診は同じ月にやったらダメ。

肉眼的血尿?


① 尿検査
② 内診 (r/o 子宮や膣からの出血、GSM etc )
③ 腎エコーor 婦人科エコー

肉眼的血尿がコンスタントに続く人は腎臓内科にご紹介。
水腎があったり、腎結石があったりの場合は(CT撮って)泌尿器科にご紹介。

単発の肉眼的血尿:結石の自排斥はありうる
     小さい石でも何度も詰まる人、大きくても自排石しやすい人
     尿管による。性別や体格は関係ない。
出血性膀胱炎:腹圧排尿もリスク因子
尿管結石:尿管に石が嵌頓している時、尿が後腹膜に漏れていたりする。この腹膜刺激から、腸管蠕動も悪くなって嘔吐する人が多い

尿検査と保険審査

テステープは来院ごとにやってもOK
尿沈渣は月2回まで
尿培養は2-3ヶ月に1回まで
尿細胞診3〜6ヶ月に1回まで。

血尿精査は、泌尿器科専門医でも難しい、かも。

血尿の鑑別:感染症、腎炎、悪性腫瘍、結石、遊走腎やナットクラッカー、 など
どこまで検査?やフォロの間隔?は、やはり悩ましいもの。
自分の中でclinical reasoningができてることが何より大事。




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