どんが虹の橋を渡るまで🌈完
2月17日(水)AM10:45
少し早くお葬式場についた。 中には入らずに車で3人で少し過ごした。
中に入りどんと花束💐、棺桶に入れたい物を預けて受付をした。パパは受付用紙を泣いて書けなかったからママが書いた。
きっとどんは驚いてるだろう。普段パパはしっかり者でいつもママの方が頼っているから。
受付が終わり葬儀場へ行くと真っ白で綺麗な棺、その上にパパ、ママからの黄色いチューリップの花束💐とおじいちゃん、おばあちゃんからのカラフルな花束💐。祭壇の真ん中には持ってきたどんの写真が飾られていた。
お経が読み上げられている時、ママは不思議な位気持ちが落ち着いていた。これは夢か?現実か?この何日かが本当かどうかわからない気持ちだった。パパは隣で号泣していた。パートナーってどちらかが、パニックってたらどちらかが冷静になるもんだ。ママはパパが心配だった。
「お焼香は1回でお願いします」
号泣していたパパがお焼香1回した。 あれだけ泣いててもちゃんと人の話聞いてる所がパパらしいな思った。
葬儀が終わり、火葬場へ移動。 真っ白で綺麗な棺に入ったどんの後を写真を持って歩く。 途中、パパがママの手を掴んで泣きながら首を横に振ってきた。きっと火葬するのが嫌って事だろう。ママはそれに対して首を横に振った。
火葬場に入ると棺を開けて火葬する台までどんをパパとママで抱っこして運び寝かせた。花束を1本1本を回りに飾りブッチを口元付近に置いて、大好きなシュークリームを口の周りにベッタリつけた。
パパ『それ、いつものどんっぽい』
パパとママからどんへの感謝の手紙も手に握らせた。
『天国で待っててね。少し後だけどいくから』と言ってパパとママは最後のキスをした。
お花に囲まれて口の周りに大好きなシュークリームをつけた優しい顔のどんは本当に幸せそうに見えた。死んでるとは思えなかった。
「待合室でお待ちいただきます」
待合室で待っている間、やっぱり パパとママは悲しみで耐えられなかった。
『やっぱり無理やでな』
パパとママが泣き出した途端、 外がまた吹雪に!!!
ママ『パパ ! 雪!!』
どんは泣いてるパパとママに
『僕はいつでもそばにいてるよ』
をまた言いにきてくれた。今朝わかったはずなのに理解したはずなのに、やっぱりどんの肉体が無くなる事が寂しくて悲しかった。
泣いてるパパとママを見てどんは何度もそれを言いにきてくれたんだ。
どんの火葬が終わり、骨壷に丁寧に丁寧に納めた。小さくなったどんを見て大人のパパとママをこんな小さい体で癒し、たくさんの幸せを与えてくれてたんだと思ったらまた涙が止まらなかった。こんな小さな体にどれほどのパワーがあったんだろう。
納骨が終わり、骨壷に抱いて帰宅した。 こんなに小さくなってるのに前にも増して どんの存在の大きさ、大切さ、愛を感じた。
どんはいつもいつも全身で喜んでくれた。 癒しを幸せを優しさを笑いをくれた。 そして大切なものはいつまでもそばにいて当たり前じゃないという事を身をもって教えてくれた。
与えてもらってばかりで何をしてあげれただろう。どんは幸せだったかな。 パパとママはこんなに幸せをもらったのに、どんはどうだった? きっと、もっともっと一緒に居たかったよね。 仕事で忙しい時は寂しい思いをさせたよね。 いっぱいのごめんね、とありがとうしかない。
そんな話を次の日、パパとしていたら 晴れているのに、また雪が降ってきた!!
『どんわかってるよ。そばにいるんだよね。』