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おすすめの冒険小説

今回のおすすめはアメリカ人作家ドロシーギルマンの『おばちゃまはイスタンブール』


あらすじ


ひょんなことからCIAのスパイになったごくごく普通のおばちゃん(ミセスポリファックス)は任務を受けイスタンブールへ向かう。

今回の任務は国家級のお尋ね者をイスタンブールから無事に脱出させるというもの。

警察に追われ、信頼できると言われた人にも裏切られ、絶対絶命のピンチに立たされるポリファックスがおばちゃん魂で幾度の難も乗り越えるハラハラドキドキのストーリー。

思いがけない出会いが思いがけない展開を産み、
思いがけない結末に導く、
読者を飽きさせない作者の手法に感動!

ドロシーギルマンとは

元児童小説を書いていたが,のちに大人向けの小説を書くようになったアメリカの作家。
1925年にニュージャージー州で生まれ、
2012年に亡くなっている。(Wikipediaより)

彼女の著作の醍醐味

今回取り上げたおばちゃまシリーズは、
スパイになったおばちゃまが世界各国を飛び回るストーリー。

どの国の話も情景を細かく思い描けるような書き方で、読み終わったあとはその国から帰ってきた気分になるほどの没入感。

最初私は主人公ポリファックスという女性は背が低くて小太りのおばちゃんというよりおばあちゃんを想像してしまったけど、
本の表紙にはすらっとした背の高そうな、
骨格ウェーブかナチュラルか、細身の快活なおばさんが描かれている。

まあそれでもどんな主人公を思い描こうと読者の自由だとも思う。

一冊目を読んだ時から大ファンになって映画化してほしいと思うくらいの推し小説になりましたとさ。

『おばちゃまはイスタンブール』を読んで

今回の作品を読んで私の心に残ったセリフは、
『力を合わせて頑張ろう』だった。

このセリフはジプシーという民族の一人が言った言葉。その民族は非暴力主義で現代の文明に頼らず昔ながらの生活を好む遊牧民のよう。

彼らは本来自分たちだけで生活して社会との関わりを持たないようにしているらしいが,
今回はミッションの最重要人物がジプシーの彼らと友達になったことから、主人公のおばちゃまは彼らの協力を得ることになる。

そんな彼らのうちの一人が言った何気ない一言が私の心に刺さった。

主人公のおばちゃまも一人ではミッションを完遂できなかったはず。

自分のできることをその場その場で必死に考えて実行する、
その上で出会った人が思いもよらない方法で自分を助けてくれる、
それは今にも共通することだと思う。

何となく社会での団体戦が苦手になってきた自分、みんなといるよりも自分だけの楽な世界にいて楽な戦い方をした方がいいんじゃないか、
て思ってる自分に気づいた。

でももしも成長を望んだり、
ドキドキを求めたりしたいのであれば、
そして何かを成し遂げる時には必ず、誰かと
『力を合わせて頑張る』必要があるな、て。

おわりに

まだまだ終わらないおばちゃまの旅、
次はどこの国に行こうかなーなんて贅沢に悩んでいる。
活字の世界は読者の想像力をこれでもかと言うほどに刺激して、お金をかけずしていろんな体験ができる最高に面白い世界!
他にも読んで欲しいおすすめ作品はたくさんある。
シリーズの他の作品もお楽しみに!

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