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光を観る旅パート5

翌朝目が覚めて、あんなにお腹いっぱいだったのに空腹を覚えている自分にちょっぴり絶望しながら、朝ごはんをいただきました。

和食は健康的と言われていますが、どれも味付けが塩辛いです。
ご飯を食べるためのおかずという位置付けなので、そんなものかとも思うのですが、米を食べない生活をしていると、どれもこれもがしょっぱいんです。
ご飯の代わりに水で口内を中和しながら、野菜と魚を中心にいただきました。
食事中に水を飲むのは、消化液を薄めるのであまり良くないんですけども。

せっかく作っていただいた朝ごはんを全部はいただけなかったし、無理して食べたこともあって、次の旅からは朝ごはん付きのプランはやめようかなと思ったりしています。

朝の展望風呂に浸かって、光を観ながら塩分を排出し、チェックアウトの時間を迎えました。

さて、ノープランです。
そういえば街中に教会があったよね。カトリックだから入れるよね。

ということで、街のメインストリートをてくてく歩いて福江教会に向かいました。
「隠れ」時代の名残か、なんとなく寺院ぽい門柱があるけれど、正面には紛れもないイエスキリストが両腕を開いて招いている姿の像が立っていました。

ドアは誰にも開かれています。
無人の会堂に入り、正面のイエスキリストの肖像に向かい、なぜかこの旅に連れてきていたバイオリンを弾く時が来たようです。(娘が)

よく来たね


バッハの無伴奏バイオリンソナタシャコンヌ。正確には「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の中の「パルティータ第2番BWV. 1004」より「第5楽章 シャコンヌ」をいきなり弾き始めたので、この蒸し暑い会堂で18分間弾くつもりなのか?と、少々緊張しながら聴いていたら、途中で滝汗になり、楽器も苦しそうだったとのことで、途中までで賛美を終えました。

その後あてもないので、昨日お世話になった観光案内所のお兄さんに挨拶に行こうと思い、フェリーターミナルに向かいました。

お兄さんと、今日は昨日とは違う女性が居て、昨日のお礼と、今日は福江教会に入って、バイオリンを演奏してきたことを話したら、なんとその女性は福江教会の信徒さんでした。

良いんですよ。教会はいつでも開いていますから。神様も賛美を喜ばれたと思いますと言っていただき、わざわざ楽器を一緒に連れてきた甲斐がありました。(娘が)

また絶対に来ますねと約束をして、空港に向かうバスに乗り込みました。

福江空港は山の上にあるので、いつも雲がかかっています。
山本二三の描いた雲のような、もくもくの雲を突き刺すように、おそらく長崎空港から飛び立った国際線のジェット機が、高くまっすぐな飛行機雲を曳いていました。

帰りは福岡空港で乗り継ぎです。
4時間も時間があったので、娘が知人から情報を仕入れた博多ラーメンを食べに、地下鉄に乗って行きました。

すんなり入れたすぐ後から、お店には行列ができ始めました。
もう、臭くて堪らんラーメンでした。
ラーメンが大好きなので年に二回しか食べない冨永愛ばりに、久しぶりのラーメン。身体は塩分過多です。でも美味しかった。

生にんにく潰し中


空港で稚加栄の太もの明太子を買って(だから塩分過多)19時45分に羽田に着きますと夫に連絡を入れて、まんまと迎えに来てもらうことに成功しました。

さて、まだ続きます。

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