デイム・タイム
私はデイミアン・リラードを愛している。
オタクと言えるほどスポーツ好きな自分だが、
バスケットボール観戦歴は浅い方だ。
特に避けていたわけでもないし、嫌いだったわけでもない。
ゴリゴリ根性論がまかり通っていたバレーボール部所属の自分には、
クリエイティブで所謂ストリート的な印象のバスケットボールはたしかに対照的だった。
でも「走れ!T校バスケット部」はちゃんと読んでましたよ。
その話の中には、アレン・アイバーソンやシャックなどNBAのスーパースターの名前がたくさん出ていた気が。
受験勉強に当然のように飽きてはyoutubeを開いていたのだが、
たまたまバスケのプレー集が出てきた。(たしかマジック・ジョンソンだったと思う)
そういえばNBAなんてリーグがたしかすごいんだったな、
この程度興味を持てば、私がどっぷり浸かるようになるのに十分だ。
大学に入学してすぐに、
アディダスのイベントでポートランド・トレイルブレイザーズ所属のデイミアン・リラードという選手が来日するという情報が入った。
なんとなく行ってみようと思い、
当時そこまで仲良くなかったNBA好きの知人を無理やり誘った(講義をサボらせて)。
リラードとグータッチをした良い思い出である。
2014年のプレーオフでヒューストン・ロケッツ相手に、リラードは試合終了と同時に逆転シュートを決めた。
ブザービーターというある種のプレーをはじめて知った。
イベント以降、リラードを追いかけるようになりさらにNBAにはまった。
なにせアメリカで試合が行われている時間が、
日本だと午前中から昼間にかけて。
大学の講義の暇つぶしには完璧なスケジュールなのだ。
これ以上はやめておこう。
リラードのなにが私を引き付けるのか。
やはりその男気だろう、武士道精神にも似ている。
堂々と、勝利のために移籍することはスタイルではないと言い切る。
勝ってまず口にするのは「チーム」への感謝と信頼の言葉だ。
試合最終盤に驚異的な勝負強さを示す時間帯を、
人々は" Dame Time " と呼ぶ。
2019年のプレーオフで今度は、オクラホマシティ・サンダー相手に、
またもシリーズを終わらせるブザービーターをぶちかました。
この時出場していたブレイザーズのセス・カリーは相手のベンチの選手に向かって、
「あいつが終わらせるぞ」
って言ったらしい。
かっこよすぎかよ。
んで決めた後にサンダー側に向かってバイバイのポーズね。
かっこよすぎるよ。
デイミアン・リラードという選手は知れば知るほど魅力を感じるタイプだ。
そのマインドが浸透しているチームも応援するようになった。
やっぱり精神が共鳴するのがスポーツの醍醐味ですよ。
絶対に優勝する時はブレイザーズのユニフォームで。