ホールインワンでなくても、ゴルフをしなくても、買っちゃえ!ゴルフ最中
東京ステーションホテルの虎屋トウキョウへお土産の羊羹を買いに立ち寄ったら、カワイイ和菓子を発見。その名も、ゴルフ最中。パッケージもなんだかレトロで可愛いし、2個入り。ちょっと差し上げるのに便利。ゴルフとは無縁だけれど買ってしまった。
お店のスタッフの方によると、これは大正15年(1926)に誕生したゴルフボール形の最中で、ゴルフがまだ限られた階層だけのスポーツであった当時、斬新な和菓子として好評だったらしい。ゴルフボールそっくりの楽しい最中は、ホールインワンの記念品としても好評らしい。
たしかにゴルフボール、食べるのが惜しいくらいよくできている。ごめんね、と言いながら一口かじるとぎっしり詰まったこし餡がとてもおいしい。1個食べただけですごい満足感。
そういえば、大学1年の必修科目体育の選択にゴルフがあり履修したことがある。テニス、陸上、水泳、バレーボール、バスケットボール、サッカーなど色々な選択がある中でゴルフはとても眩しく輝いていた。大学でゴルフができるなんてなんて素敵でかっこいいんだろうと迷わずゴルフを選択。ウキウキしながら第一回目の授業に参加した。
グランドに集合とあったので、グランドでどうやってゴルフをするのかなと不思議には思ったのだけれど、きゃぴきゃぴしながらグランドに行った。ところが、先生は挨拶の中でこう話された。
「これからは、グランドゴルフの時代がやってきます。君たちも大学時代からグランドゴルフを身に着けておくと、国体選手にもすぐになれるしオリンピックに出場できるかもしれません。なにより簡単にできて、健康にとてもいい。生涯にわたって楽しんでほしいスポーツです。一緒に頑張りましょう。」
私と同じように騙されたという気分を味わった学生が大半だったと思う。でも、みんな「えー?」とか「ゴルフじゃないの?」とか大騒ぎすることなくもくもくとゲートに向かって球を打った。楽しいとか、面白いとかよりもグランドゴルフだったことがあまりにもショックでもくもくと球を打った。という記憶しかない。そして、その後の体育の授業の記憶は皆無。思い出そうとしても全く記憶がない。
ゴルフ最中を食べながら、大学の体育でもしもゴルフを体験出来ていたら、今の私の趣味はゴルフになっていたのかな?と封印された大学時代の体育の授業のことを思い出していた。
ゴルフ最中はゴルフをしなくても買うべきお菓子だと思う。