大分県の標高550mの農園からお届けするトマトの宝石箱とは?
こんにちは。トマトコンシェルジュYumiです。トマトの魅力を伝えたく、ブログ、Instagram等でトマトの情報発信をしています。
10月下旬〜11月上旬は北海道のトマトも終了し、熊本など本州のトマトは出始めの時期で、おいしいトマトを探すのに苦労しています。
そんななか、私、見つけたのです!!美味しいミニトマトを!!
しかもお取り寄せすると宝石箱のようにキラキラしたミニトマトが箱に綺麗に整列しているのです。
今回、そのトマトを作る農家さんにオンライン農園訪問をさせていただきました。どんなところで、どんな人がどういう想いで作られているのかをご紹介します。
宝石のようなミニトマト『一粒万倍』とは?
今回ご紹介するのは、大分県竹田市で作られている「一粒万倍」というミニトマト。
「一粒の種が万倍に、人の思いが万人へ、思いを繋げる」
そんな思いが込められているようです。
お取り寄せして味わえる感動
オンラインショップで「宝石のような夏秋ミニトマト」という商品を注文すると、トマトが箱の中でとってもきれいに整列している商品が届きます。
箱を開けた時のインパクトは抜群!圧巻の美しさです!!
ぜひ多くの人にこの感覚を味わってほしいです^^
贈り物にもおすすめですよ。
この箱詰めをメインにされているのは生産者の猪野さんの奥様。
なんでこんなにキレイに見えるかというと、トマトのサイズが全てほぼ同じなんです!!
これって本当にすごいことです。
私もトマト農家でミニトマトの詰作業を手伝ったことはありますが、さまざまなサイズのトマトからこれだけ同じサイズのものを集め、キレイに並べるのはとても時間のかかる作業です。
でも、だからこそ、受け取った消費者に感動をお届けすることができるんですね。
一粒万倍トマトの故郷は?
一粒万倍トマトが作られているのは、大分県竹田市荻町。熊本県との県境に位置するところです。
1000m以上もの山々に囲まれた自然豊かな場所で、一粒万倍トマトが作られている農園も標高550mのところにあります。
昼夜の寒暖差があり、夏秋のトマト栽培には好適地。
お隣の熊本県は冬春トマトがメインですが、竹田市荻町は夏秋トマトの産地として50年以上も歴史のあるところのようです。
一粒万倍トマトをお取り寄せすると、竹田市のことがよくわかる「たけたstyle」という冊子も同封してくれています。
竹田市の魅力が詰まった冊子で、これも目を通してみてくださいね。
私は早速現地に行きたい気分になっています♪
竹田市観光ツーリズム協会さんのInstagramもとても素敵な写真がたくさん投稿されています。
一粒万倍トマトを食べてみた感想
一粒万倍トマトの品種は、トキタ種苗さんのサンチェリーピュアとのこと。
一般的なミニトマトよりも一回りくらい大きく、皮、果肉が厚めの食べ応えのあるミニトマトです。
個人的には噛んだ時にシャキッとする食感が好きです。皮が厚めですが、果肉もしっかりとしているので皮だけが口に残る違和感は感じませんでした。
フルーツミニトマトのような甘さ重視のトマトと比べると、すっきりとした風味のミニトマト。
生産者の猪野さんが大事にしているのは、有機肥料を使った土耕栽培、そして甘さと酸味のバランスが取れていること。
爽やかな酸味、旨味、次にほのかな甘味が味わえるミニトマトです。
半分に切って、塩とオリーブオイルをかけたり、葉物野菜と一緒にサラダに加えたりするのがおすすめです。
また、煮崩れしにくいので、卵炒めにしたり、トマトパスタにするのもいいですね!
勿体無くてなかなか自分では出来ませんが、このトマトで作るトマトジュースもトマト感がしっかりと味わえて絶対おいしいと思います。
一粒万倍トマトを作る生産者の猪野さんとは?
荻町で一粒万倍トマトを作られているのは、猪野精一郎さん。
箱詰め担当の奥様と数人のパートさんでハウス9棟、19アールの面積でミニトマトを作られています。
私は猪野さんに直接お会いしたことはなく、オンラインでお話さていただいたり、文字でのやりとりをさせてもらっていますが、とっても真面目で新しいことにも積極的にどんどんチャレンジされている方です。
例えばバイオスティミラントという新しい技術を取り入れたり、企業さんと農家用のアプリの開発に携わったり、InstagramやFacebookのSNSも積極的に投稿されています。
脱サラからの農家13年目
猪野さんは元々サラリーマンで、農協職員6年、他の企業で20年勤めた後、脱サラし新規就農されました。ご実家が兼業農家だったようで、農地や農機具は譲り受けることが出来たようです。
しかし栽培等の知識は元々あったわけではありません。
トマト農家だった義両親や音楽仲間でありトマト栽培の先輩でもあるご友人が猪野さんのトマト作りの師匠。
お話を聞いていると、ご近所の付き合いもとても密な地域のようで、「困ったことないか?」と近所の農家さんが気にかけてくれてサポートしてくれるようです。
栽培に関する師匠はいましたが、経営に関してはご自身でデータをとったりして起動にのせていったとのこと。
収量や売上の昨年比、目標比をしっかりと把握して経営していくことはとても大切な事ですよね。
ミニトマト栽培は子育てのように
猪野さんに栽培方法について聞くなかで、「水やりは少なめにされたりしているんですか?」と伺うと、
「そんなことはないです。トマトにストレスをかけたくないんですよ」とのこと。
トマトを想いトマトに優しい栽培をするのが猪野さんのモットー。
猪野さんのミニトマトハウスは、全棟入り口に組名と苗の本数がかかれているのです。
まるで、ビニールハウスがトマトの学校のようですよね。
「猪野さんのトマト愛がすごい!これとても素敵だな」とほっこりしました。
更に今年(2023年)はトマトの収穫シーズンが始まる前に
「旅立ち前にトマトに素敵な音楽を聴かせたい、これからの梅雨や猛暑を乗り切るエネルギーを蓄えてくれれば」という思いで、ミニトマトのハウス前で演奏会を開催されたようです。
一粒万倍ミニトマトのおいしさはきっと猪野さんのミニトマトに対する深い愛情からきているんですね!!
半農半Jazz喫茶
猪野家はミニトマト農家ですが、実はジャズ喫茶も運営されているのです。
ジャズ喫茶の運営は奥様がメインでされているようで、お手製のシフォンケーキや、ここでしか飲めない一粒万倍ミニトマトのジュース(予約制)などがいただけるようです。
ミニトマトの作業もあるので、主に週末・祝日営業とのこと。
ご来店の際は予約してから行ったほうがいいようです。
まるで自宅のようなリラックスできる空間でジャズとお茶が楽しめるのは音楽好きには最高ですね♪
今後やっていきたいこと
今は猪野さんも若手農家に教える立場にもあります。
私がオンラインで農園訪問させてもらった時も研修生が収穫に来ていたり、近所の若手農家さんの立ち寄りがありました。
農業を通して年齢を超えたお付き合いがあるのはいいですね。
転職をして新規就農したい人がぶつかる壁としてよくあるのが家族の反対。
農業をしたい旦那さんと、生活の心配をする奥様がぶつかる事がよくあるようです。
経営の仕方をサポートして長続きする農業を伝えていきたい。夫婦円満な農業経営をする人を増やしたいと猪野さんはおっしゃってます。
一粒万倍ミニトマトの収穫シーズンと購入場所は?
一粒万倍ミニトマトの収穫シーズンは6月末から霜が降りる前の11月末までになるようです。
夏場は甘さよりも酸味を感じやすいスッキリとしたお味、秋になると甘みが増してくるので、時期によって異なった味を楽しむのもいいいですね。
猪野さんはJA出荷もされていますが、
公式のネット通販、食べチョク、竹田市のふるさと納税の返礼品としても販売されています。
定期購入もできるみたいですよ♪
また、別府老舗ホテル「白菊」さんのレストラン等でも猪野さんのトマトが食べられるようです。
<一粒万倍公式HP>
<食べチョク>
<ふるさと納税>
まとめ
一粒万倍トマトは、人にもトマトにも真剣に向き合ってくれる猪野さんが栽培されている、艶のある宝石のようなミニトマトでした。
有機肥料を使った土耕栽培で育てたれたミニトマトには、猪野ご夫妻はじめ、数名のパート・アルバイトさんの愛情がたっぷりと注がれています。
生産者さんの想いを知って食べると、より美味しく感じ、感謝の心も湧いてきます。
この記事を通して生産者さんの想いやトマトの魅力が少しでも購入者の皆様に伝われば幸いです。
この記事を書いたトマトコンシェルジュYumiはこんなひと