アプリ「Be My Eyes」の分析
今回は、2021年のApple Design Awardsからアプリのトレースと
分析を行いました。
1つ目は「Be My Eyes」というアプリです。
Be My Eyesとは?
2015年にデンマークで誕生したアプリです。
視覚障がい者・低視力の人と、目の見えるボランティアを、利用する言語と時間帯をもとにつなぐアプリです。
視覚障がい者または低視力のユーザーがアプリを通して支援を依頼すると、Be My Eyesは複数のボランティアに通知を送信します。
最初にリクエストに応じたボランティアは、リクエストした視覚障がい者と接続され、視覚障がい者のスマートフォンの背面に向いているカメラからライブビデオの情報を受取ります。
音声により、視覚障がい者とボランティアは課題を一緒に解決できます。
(引用:かながわ障害者IT支援ネットワーク)
たとえば落し物を探す、消費期限を読む、道案内など、
いろんなことに使えるそうです。
iOSやAndroidからダウンロードができます。
インクルーシブデザインであり、社会的意義のあるアプリだと思ったため、
分析をしてみようと思いました。
デザインとして優れている点
・色はほとんどがこちらの3色で作成されていて
視認性が良い
・基本的に文字(だいたい30px以上)やボタンが大きく、ターゲットに対して
シンプルで直感的に使えるデザインとなっている
・ホームで「視覚障がい者」「ボランティア」とそれぞれの数と、
地球のイラストで規模の大きさを感じさせている
デザイン以外で優れていると思った点
・以前は、目の不自由な人は支援を求める際は家族や友人に頼むことでしか
解決できなかったが、このアプリがあることで
誰にでも気軽に支援を求めることができている
・独自性のあるユニークなアプリ名
・180言語で対応している
・YouTube、Instagram、Twitter、Facebook、各Podcastでの情報発信と
ブランディングを行なっている。
YouTubeの登録者数は約1万、Instagramのフォロワー数は約9万と
多くの人に情報を届けることができるいる
・アプリのアップデートは2週間〜1ヶ月の間に行われ、
ユーザーの声をアプリに反映しようとされている
その他
・視覚障がい者側からのページは最初の階層のみ体験しましたが、いまいち
実際どのような使い心地なのかは、当たり前ですが本人でないとわからない....。Appleに選ばれるくらいなので、もちろん視覚障がい者にとっても
使いやすいものだと思いますが、使い勝手やレビューが気になる。
・リモートでの対応のため、コロナ禍の今も安心して使用できそう。
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