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名前ってすごいんだなあ、、、


今までの約30年の人生の中で、こんなに「ことば」について考えた3ヶ月はない。

30年 × 365日=10,950日

1万日、毎日、何かしらことばを発し、私は想いを伝えてきた。
(最初の1年は「うー」とか、「あー」とかしか言えなかっただろうけどw)

想いの伝え方がが上手いか下手かは別として、
1万日もことばを使ってきた(鍛錬してきた)私なら、
「ことばのプロフェッショナル」であると言っても過言ではない。

だけど今まで、
ことばが
自分の考え・行動・運命を変え、
他人(ひと)の心を動かし、課題を解決する、
さらには生命力まで与えてしまう

そんなスーパーパワーを持っていたことに
まったく気づいていなかった。

無意識すぎて、普通にありふれすぎて、
ことばの力や、大切さにいつのまにか無頓着になっていた。


言葉の企画第3回目は、「名付けの企画」

【課題】
===
『あなたのまわり(社会・仕事・趣味・家庭など)で、
よく見掛ける事象に名前をつけてください』


課題を提出する前の数週間、よく見掛ける事象を探すために
自分の日常を注意深く観察し、
過去を思い返して、
人も共感できるものであるか考えた。
(これがコピーライター講座的にいうと、
「切り口」や「課題」や「訴求点」探しに似ているのだろうか。)

これが結構面白かった、
探してみるといっぱいある。

事象を見つけたら、
次はそれにどう名前をつけて表現しようか考えた。
(これがコピーライター講座的にはhow to sayにあたるのだろうか、、)

こういう時、切ない気持ちになるから、
現代のことばで、切なくて無視されちゃう言葉は、、
「既読スルー」や「未読スルー」の”スルー”だ!
なんて何回もことばを差し替えては、
伝わるか、面白いか、人は使ってくれるか考えた。
最終的には、センサ機器に無視されちゃうことを
“センシングスルー”と名付けた。

なかなかうまくできたと思ったけど、
伝わりました選挙では2票しか入らなかった。
票が集まっていたものは、
パッと見で意味が想像できる、印象に残る。
ウィットに富んで既存の言葉をアレンジしている。
名前の奥に必ず意志(意図)がある。

だったように思う。

センサ機器に無視される切ない気持ちを表現するまではよかったけど、
それをどう表現するかの部分が、もう少し考えられたのかもしれない。
(阿部さんの講評にもそう記載があった。)


定作さんの「ワイファーイ」、
講座後の飲み会で丸橋さんが早速使っているのを見て、
「ワイファーイ」を使いたくなる状況や気持ちが、
ストンと落ちてきた。
私も使いたいなと思った。
その時初めて、そのことばに私の意志がのっかった。

「名」は意志を伝えるという部分では
コピーと同じだけど、
いろんな人に使ってもらって、呼んでもらって、
それぞれの人がその名前に想いをのせることで、
認識され、
初めて本来の意味をなす気がする。

「由美」
自由に美しく、
たとえ人に怒られてもあまりキツく聞こえない柔らかい音を。

と両親が私に名付けてくれた。
時々、紅葉さんみたいにおしゃれな名前がよかったと、
小言を言ってみることもあるけど、なんだかんだ結構気に入っている。
いろんな人が私を「由美」と認識し、嫌いか好きかはわからないけれど、
それぞれの意志をのせていっぱい呼んでくれた。
私という存在が、世の中にあると認めさせてくれる心地よい響き。


「名付けは生命力を与えること」
阿部さんが第3回目の講義で教えてくださった。

お母さんのお腹から、
私がこの世に飛び出してきて、
きっと私の存在を最初に認めてくれたのは両親だと思う。
そんな両親が、私を「由美」と命名した。
「由美」は今も私に生命力を与え続けてくれている。

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