ガイフォークスナイトとホットワイン
イギリスでは11月5日はガイフォークスナイト(ボンファイヤナイトと言われたりもする)だ。
今から約400年前のこの日、国王ジェームス一世の爆殺を企てたとして、ガイ・フォークスという名の男が捕まった。議会が開かれるウェストミンスター宮殿の地下に爆弾を隠していたらしい。この事件が未遂に終わり、人々が焚き火を焚いて祝ったことにちなんで、今でも11月5日(もしくは付近の週末)には、イギリス各地で花火大会が開かれている。ちなみにこの豆知識はイギリスの永住ビザを取得するために受ける「Life in the UK」の勉強中に覚えた。
我が家の場合、この日は長女の誕生日でもあるので、庭でキャンプファイヤーを起こし、手持ち花火をやるのがここ数年の恒例行事。
この時期は夏時間が終わり、グッと冷え込む時期でもあるので、庭で花火となればMulled Wine(モールドワイン)ことスパイス入りホット赤ワインを作る。もはや、これを飲むために庭に出るといっても過言ではない。
昼間に会社に行っている夫と、メッセージでこんなやり取りをした。
What time do you think you can come back roughly tonight? If you can finish work at sensible time shall we have a fire and do some sparklers for ⚪︎⚪︎⚪︎’s birthday? It’s also the bon fire night!
(今日だいたい何時ころ帰ってこられそう? もし、ほど良きところで仕事終わらせられるなら、焚き火起こして、小さい花火でもやらない? 長女の誕生日だし、ボンファイヤナイトだし!)
Sounds good. I’ll try to finish work on time. I reckon I’ll be back around 6ish.
(いいね、仕事定時で終わるようにがんばるよ。6時頃には戻れると思う)
Perfect! I’ll do mulled wine then. See you later xx
(完璧!モールドワイン作っとくわ。じゃまた後で)
1番安い赤ワイン一本=750mlにリキュール(シェリー酒やブランデー、コアントローなど)を50ml入れ、カットしたオレンジ(ピンクグレープフルーツでもおいしかった)を投入。さらに、八角、シナモンスティック、クローブといったスパイスも適量加える。最後にはちみつをいい感じに追加して、沸騰させないように煮込めば完成。とても簡単なのに、とにかくとてもおいしい。
↑このBBCのレシピサイトでは乾燥いちじくや粒黒胡椒も入れると書いてある。確かに美味しそう。
ガイフォークスナイトの花火大会に出かけると、必ずといっていいほどモールドワインの出店が出ている。この時期がモールドワイン初めと言ってもいいと思う。ここから、クリスマスまでイギリス人はモールドワインを飲みまくる。暗くて寒いイギリスの冬は、正直あまり好きではないけれど、モールドワインは大好き。今年もたんまり飲もう。
それにしても、ついこの間一年が始まったばかりと思っていたけれど、今年も残すところあと3ヶ月。早いもんだ…!