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11月が近づくとイギリス人が話すこと

イギリス人との世間話の筆頭といえば、やはり天気の話だと思う。大西洋の暖流と北極圏の冷たい風が交わるところらしく、“1日のうちに四季がある”と言われるほど天気が変わりやすいイギリス。人々の関心もかなり高い。

その時期ごとに、お天気トークの決まり文句はいくつかあるけれど、今の時期(10月後半〜11月)は断然これ。

It gets dark early now doesn’t it?
(日がだいぶ短くなってきたよね)

Yeah, it does. Summer time will end soon then it’ll be officialy winter...! Depressing(sign...)
(本当だよね。サマータイムももう終わりだし、もうすぐ正式に冬。はぁ、落ち込む…)

イギリスはサマータイムが導入されていて、毎年3月の最後の日曜に進んだ1時間が、10月の最後の日曜日に元に戻る。

そうすると、一気に日が短く感じ、いよいよ冬間近。15時過ぎから日が落ち始め、じめじめと寒い暗い空模様が続く。日照時間が短くなるので、ビタミンDも減少して、気持ちが落ち込む人も少なくない。私も初めてのイギリスの冬はどことなくキツイものがあった。そんな冬を好まないイギリス人や在住者は多いと思う。

ちなみに、イギリス人はお天気トークになると皮肉的な言い方をする人が多い気がする。

例えば今年の夏、子供達の遠足の日が土砂降りだったとき、登校中にあった近所のママとこんな会話をした。

Good morning, how is it going?
(おはよう、調子どう?)

Not too bad thanks but this wether!
(わるくないよ、ありがとう。でもこの天気…!)

I know, such a wondeful wether for a fun school trip. It could’t be better can it!?🙄
(本当だよねー!楽しい遠足にふさわしい素晴らしい天気。これ以上ないくらいだよね🙄)

はじめは、こんな天気が最悪な日にこんなこと言うなんて、この人変わってるなと思ったりもしたけど、これは、天気が変わりやすいイギリスで生きてきた彼らなりのユーモアなんだろうと思う。分かってからは私も最大限“お天気ジョーク”に乗っかることに決めている。

イギリスに来てから、毎日頻繁に天気予報をチェックしているので、大体どれくらいの温度かが家の外に出れば、わかるようになってきた。

ちなみに夏に25度を超えると、街中に上半身裸の男が一気に増えるので、すぐにわかる(私は上裸バロメーターとよんでいる)。とはいえ、まだ秋も始まったばかり。上裸バロメーターで温度が分かる日はまだまだ遠そう。

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