パブでの飲み方
イギリスといえばパブ。私もイギリスの何が好きかと聞かれれば、まずはパブと答える。1人でサクッと飲む時も、家族や友人と集まる時もパブに行けば間違いない。多くのパブがスポーツチャンネルを流しているので、サッカーやラグビー観戦にもぴったり。
仕事終わりにパブに行く人も多い。日本人にとっての居酒屋的な感覚だろうか。ただ、イギリス人の多くは、同僚や友達と数杯飲んで、家に帰ってから夜ごはんを食べる。夫も例に漏れず(食べてきてくれれば楽なのに、と思わないでもない)。そして、絶対に座らない。必ずと言っていいほど立ち飲み。世界立ち飲み選手権があったら、イギリス人はぶっちぎりで優勝すると思う。
同僚や友達と飲みに行くときは持ち回り制で飲み物を買いにいく。まずはバーに行って飲み物を頼む。
What would you like to drink? The first round is on me.
(何飲みたい?ここは私のおごり)
Aw thanks. I’ll go with a pint of Neckoil. I’ll get next round.
(えっ、ありがとう!ネックオイル(IPAビール)にしようかな。次は私の番ね)
こんな風に持ち回りで、順番に全員の飲み物を買っていくのが通例。
It’s on me
My treat
It’s my treat
I’ll get this
It’s my turn
など、“ここは私が”的な表現はいくつかある。その日に出してもらっただけであれば、その人をまた誘って次の機会には自分が出したりもする。この前出してもらったからと、また誘うきっかけができるので、イギリス流のコミニュケーションなんだろうなと思う。
ちなみに、冒頭の写真のNeckoilというIPAが最近のお気に入り。1パイント568mlと、日本のロング缶よりも少し多い。結構量があり、飲んでる間にぬるくなってくるので、私はいつも冷たい状態で飲み終われるハーフパイント(280ml)を頼んでいる。
この前の金曜日、仲良くしているご夫婦と子供の習い事の間にパプで軽くひっかけようということになった。ご主人がIt’s on meと言ってくれたので、ハーフパイントを頼んだ。しかし、その日は異様に喉が渇いていて、ものの2分で飲み終わってしまった。
手持ち無沙汰な私を見て
Would you like another one?
(もう一杯飲む?)
とご主人が聞くので
I’m ok, I’ll get next round once you guys finish.
(大丈夫、みんなが終わったら次のラウンドは私が行くから)と言ったら
We would’t finish like you, It’s the new world record ha ha!
(あなたみたいに、“世界新記録”では飲み終われないかも!?)
と言われ、みんなで笑った。
その後、奥さんの方がトイレに行ったついでに、私にもう一杯ハーフパイントを買ってきてくれた。なんて優しいんだろう。あのご夫婦を近々パブ飲みに誘って、お礼をしよう。