オールドマネーとニューマネー
ある日、娘の友達家族と出かけることになって、夫とその日の予定を話していた。
夫
What are we gonna do for lunch? Are we going to the cafe at the museum?
(昼ごはんはどうする?博物館のカフェとか行く?)
私
Not sure, we haven’t thought about it yet. But I’m pretty sure they’ll bring their picnic. So I’ll get ours like sandwiches and onigiri. Then we could have a picnic outside area? They don’t do eat out much.
(わかんないな、まだ考えてなかった。でも彼らは多分、自分たちのランチ持ってくると思う。だから私もサンドイッチとかおにぎり持っていこうかな。そしたら外の芝生のとこでピクニックできるかも。彼らは外食はあまりしないみたいだから)
※Picnicはピクニックするの意味だけではなく、ピクニックに持っていく食べ物を指す感じで使うこともある
夫
That’s so old money. Always tight with their spending. We have to follow their way.
(それはザ・オールドマネーって感じだね。いつもしっかり節約する。僕らも見習わなくちゃね)
娘が仲良くしている子のご家族は、おそらく両親共に代々資産家の出身。表立って言っているわけでもないし、こちらも根掘り葉掘り聞くわけでもないけれど、娘を通して仲良くなり、色々と話をする中でそうだと思っている。
けれど2人とも、私が勝手にイメージする煌びやかな“イギリスの資産家”とは違って、素朴で飾らない雰囲気を持っている。いつも優しくこちらを気にかけてくれる素敵なご夫婦だ。
夫いわく、代々資産を受け継いできた“オールドマネー”の人たちは、幼い頃からお金の教育をしっかり受けていて、派手にお金を無駄使いすることはないとか。彼らも例に漏れず。子供と出かける時にも、自分たちのランチを持参して、無駄にお金を使わない。イギリスはいま物価高なので、4人家族のサンドイッチと飲み物代だけで、軽く5,000円は超えるっていうのも大きな理由かと思う。さらに健康面の配慮もありそう。
ちなみに、オールドマネーの対義語はニューマネー。自分の能力でのしあがり、一代で富を築き上げたお金持ち達のことを指すらしい。日本で言うと、成り上がり的な感じだろうか。ニューマネーの人々はオールドマネーとはお金の使い方も違うとか。ガンガンに経済を回していくイメージかな。全てが全てではないと思うけど。
ま、オールドマネーにしろ、ニューマネーにしろ、むしゃくしゃした日に、その辺のファストフードでフライドチキンとフライドポテトを爆買いして爆食いする、私のようなお金の無駄遣いはしないだろうな。
今日もフライドチキンが食べたいと朝から思っている。1ヶ月に何回か来るフライドチキン熱、どうやって収めればいいんだろ…。