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取り残されたくない6歳

イギリスでは9月から新学年が始まる。なので、9月や10月にプレイデートや親同士のお茶会・飲み会が計画されることが多い。さらに、10月にはハロウィン、11月にはBon fire night(かがり火を炊いたり、花火をあげたりする日)、 12月にはクリスマスと行事が続くので、この4ヶ月はイベント満載。それに加えて、クラスメイトの誕生日会も催されたりするので、週末の予定はすぐに埋まり、あっという間に時がすぎていく。自分自身はなるべくなら家でのんびりしていたいタイプだけれども、子供のこととなるとそうも行かず。

ある日、長女と仲良しのママと話していてこう聞かれた。
Do you guys go to the birthday party next week? My daughter’s FOMO is huge at the moment, she doesn’t want to miss anything. So just wonderd if ⚪︎⚪︎ will be there.
(来週のお誕生日会行く?うちの子最近、楽しみを逃したくないっていう気持ちが大きいから、⚪︎⚪︎(うちの長女)は行くのかなと気になって)

FOMO?フォーモー?
聞いたことのない言葉だった。

Yes, we will be there. I need to sort out the birthday present actually, thanks for reminding me. By the way what is FOMO? I never heard of it.
(うん、行くつもりだよ。そういえば、誕生日プレゼント見つけないと。思い出させてくれてありがとう!というか、フォモ?ってなに?聞いたことなくて…)

そこでそのママが
Ah, sorry it means “Fear Of Missing Out”. You know since the social media is a thing you can see what’s happening/what your friends are up to easily. So pepole - especially the young people - using this word often to show their feeling that they don’t want missing out. I never imagined that my 6 years old is having FOMO though(LOL).
(あっ、ごめん、これはね“取り残される恐怖”の略語だよ。SNSが発達してからさ、友達が何してるのかって、それを通じてすごく簡単にわかるようになったじゃない。現実世界で常に色々起きてることに対して、特に若者が“取り残されたくない”って使ったりするみたい。まさか、うちの6歳児までそんな感情を持ってるとは思わなかったけどね笑)

なるほど!
Fear Of Missing Outの頭文字をとってFOMO(読み方はフォーモー)。

だいぶ前から使われていた言葉のようだけど、私は知らなかった。現代ならではとも思えるけど、SNS(むしろスマホさえ)とは関わりのない6歳児がそう感じるということは、元来、人間が人付き合いの中で感じてきたことなんだろうな。

ちなみに、私はFOMOよりも断然JOMO(ガソリンスタンドではない)。

JOMOはFOMOの派生語で意味は真逆。
Joy Of Missing Out(取り残される喜び)の略だそう。気を使いながら、よく分からないイギリスジョークを聞いて話を合わせるより、家で1人でお菓子を食べながらNetflix見てる喜びの方が大きいもんな。



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