13万の検査で分かったこと

流産胎児染色体分析の話。
13万払って、知りたいのか知りたくないのか分からない結果を聞きに行った。



流産胎児染色体分析の結果は、大きく3つに分けられる。

染色体正常
胎児の染色体異常によって流産が起こったとは考えにくく、なんらかのほかの原因で妊娠を継続できなかった。母体の抗リン脂質抗体等、不育症の検査をすすめられる。

数の異常
通常46本(23対)ある染色体が、多かったり少なかったりする。トリソミーやモノソミーが含まれる。偶発的に生じると言われる。女性の年齢が高くなるほど、異常の発生頻度が増加する。

構造の異常
相互転座など。夫婦どちらかの染色体に構造上の異常がある場合、流産が繰り返されることがある。夫婦自身の遺伝子検査をすすめられる。

今回、検査をして分かったこと。

胎児は女の子だったこと。
15番染色体のトリソミー(数の異常)で生まれることができなかったこと。

胎児の染色体異常が流産の原因でしょうとのことで、わたしたち夫婦の検査は見送った。



正直ホッとした。
でも、かえっていちばん迷宮入りするだろうな、の結果を得たことになってしまった。

夫婦どちらかに異常があるわけではない(と仮定される)から、もう子どもは望めないという状態ではないだろうということ。

母体の問題だったら、薬などの治療で妊娠を継続する方法もあるけど、そうゆうわけでもない(だろうと思われる)こと。

つまり、良く言えば今までどおり、悪く言えば流産に対して何も打つ手はない。

お金のことも治療のことも、とりあえず今すぐは考えなくて良いと思うとホッとした。でも。

…女の子だったんだ。
分かるはずのない週数で性別が分かったから、急に愛おしくなってしまう。

検査をして良かったか?と聞かれたら、分からない。今回の検査結果で、なにか対策を打つことは今のところないから。
そういう意味では、だれかにお勧めできるほどの情報でもない。
ただ、女の子だった。これは13万払ったからこそ知ることができた。



帰って夫に伝えた。
「そっか、女の子推しなんだけどなー」
知ってる。夫が女の子がほしいこと。
ずっと前から知ってるし、密かに名付けたい名前があることも知ってる。

誰も悪くないけど。ごめんって思った。

マタニティロゼット、なんとなくピンクをもらってたの、正解だったんだな。


これで今回の妊娠はぜんぶ終わり。
さ、これからどうしようね。


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