二度目の掻爬手術の記録
稽留流産の掻爬手術について、わたしが経験したことを時系列で記録しておきます。
前日
22:00までに夕食を済ます必要があり、お腹が空かないようにと20:00ごろにゆで太郎に行った。蕎麦とミニカレーコロッケ唐揚げセット。妊娠してつわりが始まってから、胃が小さくなり、出汁のニオイ、しょうゆの味がダメになっていたので、蕎麦は全く食べていなかった。
稽留流産が分かってから、なんとなくつわりが軽くなった気がして、食べに行ってみた。蕎麦も美味しく食べられたが、量は1人前食べられなかった。
当日
9:00以降飲水禁止だったので、それまでにペットボトル1本分の麦茶を飲んだ。
10:30
病院に到着。体重と血圧を測定した。
10:45
問診と診察に呼ばれ、赤ちゃんの内診。やはり8週のまま心臓も成長も止まっていた。
内診台でそのまま前処置をしてもらった。前処置が叫びたくなるほど痛かった。痛みに強く病院にも強い自負があるわたしが、フラフラするレベル。これは、精神的なものもあると思う(赤ちゃんが生きてれば我慢できるけど、これから死んだ赤ちゃんを出す手術ってなんて希望がなく悲しいのだろう!とこのとき思っていた)。子宮の入口を引っ張られているときがめちゃくちゃ痛かった。
11:00
午前の外来が終わるまで、リカバリー室で病衣に着替えて休憩した。当たり前のように少し泣いたし、気持ちの整理をしてスマホに記録を書き、気に入りの本を読んで涙を流し、少し寝た。
外来の一室で休んでいたので、他の患者さんの声や、心拍の音のようなものが聞こえて、少しつらかった。耳栓とかイヤホンでも持っていけばよかったと前回も思った気がするけど、何度もあってほしくないからきっとまた忘れるんだろう。
12:00
看護師さんが点滴をつないでくれた。ただの水ですからねと。トイレに行きたいけど、病衣で外来の妊婦さんたちの前を通るのが嫌だったので、外来が終わるまで我慢した。
13:30
トイレに行ったあと手術開始。
内診台に横になり、血圧、心電図モニター、サチュレーションモニターを装着。
全身麻酔なので、点滴から2種類の麻酔を入れていくとき、1つ目が入った時めちゃくちゃ痛かった、腕が燃えそうに感じた。顔をしかめて「いっつぁ…」と声が漏れるレベル。
そのあと2つ目が入るときに、
「数を数えるから、わたしに続いてかぞえてねー」
って言われていたけど、1すら数えられず眠らされた。
処置が終わってベッドに運ばれたとき、少し意識があったかもしれない。
どこかで誰かが泣き叫ぶ声が聞こえた。
「お腹痛い痛いよー」って。
看護師さんが肩口を強く叩いて、
「大丈夫ですか?終わりましたよこっち向けますか?」
って声をかけてくれていた。
顔が涙で濡れ、鼻水が止まらなくて、何かを叫んでいるこの声はそうか自分なのか…なんだか自分じゃないみたい…と思っていた。
たぶん麻酔から覚醒時に一時的にせん妄というか軽い錯乱状態になったのだと思う。こんな軽い麻酔で大きく切り開いたわけでもない手術なのに、人って叫ぶんだな。1回目のときも叫んでたのかな?記憶がない。
看護師さんが、「枕元に携帯置いときますね」って言ってくれて、安心して寝た。14:11だった。
夫に終わったと連絡しようとして、力が入らず誤字脱字だらけの、終わった報告LINE。
15:30
看護師さんが見に来てくれた。午後の外来始まって騒がしくなっていたけど、体は動かなかった。
16:00
看護師さんが起こしてくれて、血圧とトイレ。午後の診察が始まっていたので、待合にいるたくさんの妊婦さんの横を通って、点滴付いたままトイレに向かう。悔しくて嫌だったけど、点滴のせいでトイレ行きたいしやむを得ない。
16:20
おにぎりの軽食とって点滴抜去。昆布アンド昆布。2つならちがう味が良かった。ほかほかで美味しかったから良いけど。前回もやたら美味しいと思ったけど、また食べることになるとは。そうゆう意味ではもう二度と食べたくない。
麻酔をしたあとだから吐いてしまう人もいると聞いたけど、前回も今回も余裕で完食した。
診察をしてお会計をした。
麻酔なのか疲労なのかわからないがけっこうフラフラで、危ないからタクシーて帰りなさいと言われ、タクシーを呼んでもらった。
17:30
帰宅。麻酔切れてないからか、身体的な負荷からか、どっと疲れて動けなかった。
夕食後から1日3回の服薬開始。
麻酔から覚めたら疲れているわりに頭が冴えてしまって、夜はなかなか眠れなかった。