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Last dance

ホシくんが、ステージのことを大好きであれば良いな、と思う。ホシくんがいつまでもステージに囚われ続けて、ずっと私たちの目の前に君臨し続ければ良い。そうしたら、私はずっとその光を享受し続けることができるから___。

それはあまりに傲慢で一方的なわがままだった。ステージに立ち続けることにどれだけの犠牲が払われているのか、その舞台に到達するまでにどれだけの苦悩があるのか。想像力の乏しい私が理解できるはずもない。
でも、それでもホシくんは「今」ステージに立っている。私の前に、立っている。歌声を響かせている。全身を震わせて、指先に至るまで美しさを放っている。私にとって、その事実が全てだった。



「今-明日、世界が終わっても-」を聴いた瞬間、これまでホシくんが紡いできた言葉を思い出すのは自然だった。


220925のVlive。

インドネシアでの公演後、寝ぼけ眼をこすりながらCARATに共有した曲は、'If the world was ending'という曲だった。

もし今世界が終わったのなら君は来てくれるだろ?
ここに来て、最後の夜を共に過ごしてくれるだろ?
空が落ちてくるときには、君をきつく抱きしめるよ
きっとそこに理由はない

JP Saxe - If the World Was Ending (Official Video) ft. Julia Michaels

この曲の終盤では、2人が向き合いながらあまりに穏やかで満たされた表情で、世界が終わる瞬間を迎えている。
「すごく良いんです。」と目を閉じて楽しむホシくん。私はこんな美しい歌があることを、ホシくんが教えてくれたことが幸せだった。烏滸がましいけれど、ホシくんのことを考えながらこの曲を聴いた。ホシくんはどんな気持ちでこの曲を受け止めたのかな。そして、ホシくんはもし世界最後の瞬間を迎えたとするのならば、どうするのかな。そんな疑問が浮かんだのちに、彼はまたこのように話した。

「CARATのことを考えながら書いた曲があります。CARATが僕の宇宙を作るという考えて書きました。それぞれのCARATは、特に僕がコンサート会場にいるときに輝くんです」

My one and only baby in this world
You are my star
Just like that star that shines brightly
Always stay by my side 
I will promise you my forever
Even if the world comes to an end
Baby you are my star 
I will always look at you
Will you become my one and only star?
I will protect you, who shines brighter than anyone else

220926 🐯🐯 1:20:41-

「もし世界が終わったとしても、貴方は私にとって星です」。
コンサート会場を見渡しながら、CARATが照らす光の一粒一粒に向けて「星である」と、そんな気持ちを抱いていたのだという事実に、また胸が締め付けられる。

そして迎えた2023年6月15日。
本来ならば祝福されるはずの誕生日当本人は、自身のファンに向けて曲のプレゼントをした。曲名は、'STAY'。


세상이 끝나도 넌 항상 내 곁에 stay
世界が終わっても君はいつも僕のそばにいて
머리부터 발끝까지 너를 안고 싶어
頭からつま先まで君を抱きしめたい
Please don't go away
離れないで
Baby, hold me, stay with me
抱きしめて、一緒に居て

호시 - STAY

ここでも「世界が終わっても」という仮定の中で、切実な想いを歌っていた。澄んだ青空に相違ない底抜けの明るさを持つ彼の姿と、「いつもそばにいて」という切実なメッセージの重なりが胸を打つ。Vliveで披露した曲は公にはされなかったけれど、それでも変わらず願いは彼の中にあったのだと痛感させられた。

時は過ぎ、満を辞して迎えた日本ベストアルバムのカムバック。
タイトル曲は、「今-明日世界が終わっても-」。ホシペンである私にとっては、その文脈はとても自然で、またありがたかった。

もしも世界最後の夜が来たら僕は君のために何ができる?
眩しすぎるその笑顔を守れるなら もしできるなら
僕らlast dance and last chance
今夜世界が終わっても大事にしたいのは、僕らの「今」

SEVENTEEN (세븐틴) '今 -明日 世界が終わっても-' (Ima -Even if the world ends tomorrow-)

13人であり続ける「今」の姿を大切にし続けること。そしてそれだけではなく、この曲を聴いている全てのCARATに向けて手を差し伸べ守ろうとしてくれる姿勢までもがSEVENTEENであった。

この曲を生で聴く日がやがて訪れた。
これまでの過程を大切にしながら、愛おしみながら、「今」この瞬間SEVENTEENであるという選択をして、「今」私たちの前に立ち続けている。そして私たちも「今」彼らに声を届けている。この曲はコンサートで披露することで初めて完成するのではないか。それほどに、この曲の披露が嬉しくて大切だった。

「貴重な時間を使って来てくださったCARATの皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのおかげで5大ドームツアーができて、本当にありがとうございます。世界が終わっても、皆さんさえ一緒にいてくれれば最後までステージに立ちます。疲れても皆さんのことを見ると元気が出ます。皆さんは僕の充電器ですから、今日のヤバい歓声を聴いてピリッとしました。僕の気分はピカチュウです。ピカチュウ!10万ボルト〜〜!これからも皆さんの最後で最高の究極のアイドルになります。星のホシです。」

230906 HOSHI エンディングメント

「世界が終わっても、皆さんさえ一緒にいてくれば最後までステージに立ちます。」

穏やかで、これ以上ないくらいの覚悟だと感じた。
世界が終わるその瞬間までも、ステージに立ち続ける。ホシくんがステージに立ち続けてほしいという我儘すぎる要求を、そう話して受け止めてくれる。彼を望む多くの人々を前に、호시としてステージに立ち続け、大切にしたい「今」という瞬間を一緒にいようとしてくれる意志に、あまりに大きな「アイドル」を感じてしまってめまいがする。ラストダンスを捧げる…。

これまでホシくんが伝えようとしてくれたメッセージが一貫して変わらず「共にいたい」という覚悟そのもので、それを痛烈に、切実に実感させられたもので…私は東京ドームの壁にへたり込むばかりであった。

パフォーマンスのことになると冷静沈着で現実主義者で、人気が収まり波が穏やかになることも想定はしているのに、その「終わり」は遠くにあり、果てには世界が終わっても共に居続けるという覚悟。

大切なウォヌペンさんがくれたソンムル。
『「終わり」からいちばん遠いところ』

私はどれだけ幸せなんだろう。これだけ幸せで居て、果たして良いものか。
何があっても、世界が終わっても、生まれ変わっても、きっと私たち共に居られるよ。想いを信じさせてくれて、本当にありがとう。このクソみたいな世界で、ただ一つ信じられる唯一の星。

星のホシでいてくれて、ありがとう。


そして、今回お会いいただいたすべてのCARATちゃん。
本当にありがとうございます。
コンサート前の期間、仕事のことで苦悩していたばかりに「自分にはCARATちゃんやSEVENTEENさんに会わせる顔がない」と考え込んでいましたが、嬉しくて勇気の出る言葉をたくさんくれて、居場所になってくれて、甘えさせてくれて…。本当にありがとうございます。大好きです。出逢ってくれて、本当にありがとうございます。こんなにも一人ひとり尊敬ができる人に囲まれて、不思議とその方の推しメンバーに似ているとも思えて。ファンはアイドルの鑑だとよく言ったものだなあ…。そんな大好きな人たちに愛されるSEVENTEENさんが羨ましいし、CARATちゃんの幸せを守りたいという気持ちもわかるような気持ちです。それほどに、私にとって一人ひとりが大切で、有り難い存在です。

まだまだ未熟者な私ですが、どうか末永く一緒にいてくれると嬉しいです。よろしくお願いします。

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