ヘルパーの仕事選び 訪問介護か 施設の介護士か
私は、それぞれ、経験しています。
働いていた時の周りの方の声を入れていますが、主観も一部入っています。
自分が介護状態になった時に、自宅にヘルパーさんに来てもらって自分流に暮らしたいと思っている方、ヘルパーさんが足りなくなってきています。
社会情勢として 訪問介護の危機
利用者様の自宅へ訪問するヘルパー その「訪問介護」ですが、
2024年度(今日4月1日)から介護保険の報酬が減らされます。
儲かっているから減らすと言うのが国の言い分です。
いえ、儲かっているのは住宅型の施設に併設している訪問介護です。
これって、素人から見ると施設型ですよね。
普通の訪問介護と施設併設訪問介護を一緒に計算して「訪問介護」は儲かっていると言うのです。
とくに地方の訪問介護事業所の経営がより苦しくなると言われています。
都会のヘルパー事業所だって、多の業種が賃上げラッシュの中、人は集まりません。高齢のヘルパーは75歳くらいでやめていきます。
特別養護老人ホームの報酬は上がります。給料も上がるでしょう。
ヘルパー不足がますます深刻化しそうです。
「訪問介護」のヘルパーとして働くメリット
自宅から直行直帰できます
事業所に働ける曜日や時間を知らせておき、自分に合った利用者さんを決めてもらいます。自分の都合に合わせて仕事ができます。
一人での仕事なので、人間関係のわずらわしさが少ないです
サービス提供責任者や事業所との関係はありますが、時間内一人です。
扶養手当の範囲内とか、働く量を調整できます。
「訪問介護」のヘルパーとして働くデメリット
収入が安定しません。
担当利用者さんの通院や体調不良のキャンセルがあります。
担当利用者さんが施設入所されたり、亡くなった場合報酬が無くなります。
入院したりショートステイを利用したりしても、その間報酬無くなります。
暑さ、寒さ、悪天候の中の移動が大変です
移動手当てが出る事業所もありますが、大した額ではありません。
移動時間、片道15分20分はざらにあります。
実働時間への報酬が基本です。時給は高いようで移動時間込みです。
雨の日のカッパの脱ぎ着が大変なんです!軒先の無いお宅もあります。
時間がかかります。大雨でズボン式のカッパ着用しているとなおさらです。
※私は、丈の長いカッパを着ていました。
外でズボンの着脱は若くないと危ないです。
サービス時間の設定が、ギリギリの時、焦ります。
施設で介護士として働くメリット
在宅の「訪問介護」のメリット・デメリットの裏返しとなります。
収入が安定しています
時給が低いようでも、まとまった時間働くことができます。
契約した労働時間の報酬を安定して得られます。
移動の負担がありません
これが一番と、私は思います。
特養で働いている時、天候が大荒れだと、こんな会話。
「良かったね。建物の中で。訪問ヘルパーだったら大変だったね。」
施設のやり方で働けます
体調や意向にそって援助しますが、施設のスケジュールに沿っています。
複数職員が働いているので、人間関係の問題は「訪問介護」よりありますが
24時間365日稼働していて、多くの人が働いているので関係は薄まります。
※それぞれのお宅のやりかたに添うって、けっこう気を使います。
からぶき?濡れ雑巾が良いの?
細かく切るの?歯ごたえを残すの?
究極は味の好み。クレームが来るんです。
「アウェイ」か「ホーム」かということ
「訪問介護」のヘルパーが利用者様の自宅で働くと、サービス内容が1件1件違います。ヘルパーにとっては「アウェイ」になります。
「施設」の介護士は施設のやり方で「ホーム」で働くことができます。
※ このことは、裏返せば、ある意味、
施設入居すると、安心した生活と引き換えに「アウェイ」生活になること
を意味します。