子供のきものは肩揚げ・腰上げ必要です 縫い方書きます。
和裁は唯一の手仕事系資格保持者なのに、50歳頃にやめてしまいました。
内職するための特技でしたが、夫に代わって外で働くことになったこと、絹糸を絹針へ通しにくくなった(老眼)ためです。プロ用の絹針の穴はほんとに細いです。
7歳祝着
姪の子供の7歳の宮参り
朱赤の祝着は、姪が7歳の時に私が縫ったものです。大きな柄の小紋です。
30年以上経っています。着物は世代を引き継げます。
1年半前、国際便が再開しフランスで暮らす姪の子供の七五三を急遽することになりました。
高島屋の着付け室は「遠藤波津子」ハツコエンドウ さすがの日本髪です。
着付け、ヘアー、写真を姉が依頼。私は着物一式準備を担当。
7歳祝着は、肩揚げのみです。着丈は着付師に任せます。
3歳祝着
昨年11月。また姉から緊急依頼。
「長男の上の女の子の3歳七五三を急にやることになった。揚げを頼む。」
姉の長女(姪)が着て、(次女は写真室前で断固拒否でドレスへ3歳アルアル)
姪の長女が着て、次女の長女が着て、、、クリーニング長引いたとのこと
この着物は、高島屋の既製品です。比布を着るのが3歳定番です。
クリーニングで元の揚げはすっかり無しに。
3歳祝着は、肩揚げ、腰揚げします。
祝着は「ツンツルテン」「手首ニョキッ」にならないように気を付けます。
3歳祝儀は、もちろん小紋の絵付けです。
参考に、千住の呉服屋さんオリジナルの小紋の祝儀です。水色、新鮮です。
比布は手持ちのがありました。友人のお孫さんです。呉服屋さんで買う時に
採寸して揚げを仕立て屋さんに頼みました。
呉服屋さんに頼めば、お金はかかりますが、期間もかかりますが、揚げを請け負ってくれます。
揚げの縫い方
大塚末子著 新きもの作り方全書
糸は2本どりで、「二目落とし」縫う側は、手前長くして並縫い二目。
大塚末子さんは、袖付けの所まで縫っていますが、2cm手前までと私は習いました。特に前見頃は、縫い過ぎると前衿が合いません。
腰上げの山は、腰揚げ寸法の半分を上に出して、決めています。
私はザックリ、5cm裾を上に出して、まず決めています。
昔は、もっともっと腰揚げは下の位置でした。それが子供らしさでした。
今は、おはしょり感覚の上気味が好まれます。
ただし、みやつ口(脇の開き)に縫い目がかかってはいけません。