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足立区は、江戸時代を通じて庚申塔の建立が盛んだった
10月最後の最後の百日紅を確かめに
足立区足立のプチテラスへ
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プチテラスの向かい側に「庚申塚」があった。
通勤で2年間も通っていて、
全く今日まで気づかなかった。忙しく急いで通ると、見逃してしまうのだ。
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通勤路を東に進むと、線路の手前に、あるある。
今まで何げなく通り過ぎていた。
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庚申塔は、庚申待(こうしんまち)という行事と密接に関係するものです。庚申待は、江戸時代の庶民が60日に一度おとずれる庚申の日に、皆で集まって一晩中酒食を共にする行事で、中国の民間信仰である道教に由来します。
道教では、三尸(さんし)の虫という三匹(上尸・中尸・下尸)の虫が人間の体内に住んでおり、庚申の日の夜に、睡眠中の人の体から抜け出てその人の罪を天帝に密告するといわれ、密告された人の寿命が縮むと信じられています。そのため、人々は一晩中起きていることで、密告されるのを防ごうとするようになりました。これが庚申待です。そして、庚申待を三年間継続すると、その記念に皆で庚申塔を立てるようになりました。
足立東プチテラスの道は土手の道から東北東へ抜ける細い道です。
その北側に車が通れる東西の道「ばんじん通り」があります。その道を通ることもありました。
ばんじん通りの神社とその隣の庚申塔
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向かって左から文久2年(1862)、京保7年(1722)、京保10年(1725)の建立である。いずれの塔も、青面金剛が邪鬼を足元に踏みつけ、その下には、「見ざる」「言わざる」「聞かざる」の姿勢をとる三猿が陽刻 される典型的な様式である。
いずれも江戸時代にこの地域の人々が庚申講に集い、主に長寿を祈る行事が満願に達したのを記念してこの庚申塔を建立したのである。特に、足立区は、江戸時代を通じて庚申塔の建立が盛んだったことが分かっている。
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庚申塔(こうしんとう)とは?
足立区では、寺社や路傍など、色々な場所で庚申塔を見つけることができます。現在、154件で計168基の庚申塔が文化財として登録されています。
庚申塔は、庚申待(こうしんまち)という行事と密接に関係するものです。庚申待は、江戸時代の庶民が60日に一度おとずれる庚申の日に、皆で集まって一晩中酒食を共にする行事で、中国の民間信仰である道教に由来します。
道教では、三尸(さんし)の虫という三匹(上尸・中尸・下尸)の虫が人間の体内に住んでおり、庚申の日の夜に、睡眠中の人の体から抜け出てその人の罪を天帝に密告するといわれ、密告された人の寿命が縮むと信じられています。そのため、人々は一晩中起きていることで、密告されるのを防ごうとするようになりました。これが庚申待です。そして、庚申待を三年間継続すると、その記念に皆で庚申塔を立てるようになりました。
庚申の「申」という字は、「しん」のほかに「さる」とも読み、これは「猿」に通じます。そのため、多くの庚申塔に三猿(みざる・いわざる・きかざる)が彫られています。また、青面金剛(しょうめんこんごう)が邪鬼を踏みつけている姿も多くの庚申塔に彫られています。その他にも、地蔵や観音、鳥などが彫られた庚申塔もあり、彫られたものを見るだけでも十分に面白い文化財です。
今まで巡った神社や寺院に、庚申塚があったような気がしてきた。
アンテナを張っていないと、見逃してしまう。