9.ごみ箱の分別の設計~ホテル編~
ホテルでこんなごみ箱をみると
もやっ
とします。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171013338/picture_pc_eebaaec0fe93dbc9e68c26fcba483054.jpg?width=1200)
みなさんはどう?
これは語り出すと長くなるやつ。笑
入り口の問題としては
・もえる、もえないの基準はなに?
・プラスチックごみはどっち?
・まさか缶・びん・ペットボトルだけが「もえないごみ」?
・そしてカタカナでゴミと書くの、いやーん
出口の問題としては
・分別基準がわからへんから、結局どちらのごみ箱にもプラスチック入りそう
・分別しきれてないごみはどこへいく?
・ホテルとして廃棄物の適正処理できひんよね
・それともスタッフに再分別させているかも
わたしはこのごみ箱をみると
このようなハテナがぽこぽこ浮かんできます。笑
結論からいうと
ホテル含め、事業所から出るごみは
一般廃棄物か、産業廃棄物か、有価物(売却)のどれかが該当する。
その行き先によってごみ箱を分けておけば、
ホテルが法律に反することがなくなるし、
リサイクル率もアップする。
産業廃棄物は20種類だと法律で決められていて
一般廃棄物は、「産業廃棄物ではないもの」って廃棄物処理法に書いてある。
(明確やなぁ。)
このごみ箱のもやもやポイントをもやもや順に書くと
1.産業廃棄物はどこへいってるんや(法律違反してまへんか?)
よく出る産業廃棄物は プラスチック!
プラスチックどっちに捨てたらええんや~~
まさか一般廃棄物に混ぜて市町の税金で燃やしてまへんか~
2.缶・びん・ペットボトルはリサイクルさせてくれ
リサイクルしてほしいから、ほかのごみと分けて捨てたいけど、どこに入れたらいいのん?
この先つづくけど、一旦ストップ。
ホテルでよく出るごみを想像してみてほしい。
そんなに種類はないはず。宿泊客が出すごみには傾向が出てくる。
そんな宿泊客のごみを多い順に行き先を考えてもらえると
産業廃棄物を一般廃棄物に混ぜこむことはなくなる。
リサイクル率を高めて、燃やすごみの量を減らせられる。
もしわたしがホテルのごみ分別を設計するなら
こんなふうに設計したいな。
①歯ブラシやカミソリなどの使用済みアメニティ(産業廃棄物としてリサイクル)
②①以外のプラスチック(産業廃棄物だけど燃料化)
③古紙(有価物)
④缶・びん(有価物or産業廃棄物or専ら物でリサイクル)・ペットボトル(有価物or産業廃棄物でリサイクル)
⑤生ごみ(近隣の農家等とコラボしてリサイクル)
⑥その他(一般廃棄物として市町のクリーンセンターへ)
そうすると、⑤の量が減るよだいぶ。
使い捨てアメニティも、リサイクルしやすい素材を選びたくなってくるでしょう。
どんな分別項目にすると、ごみがどれくらい減るのかっていう調査をするのが、われわれ大得意な「組成調査」です。
例えば「⑤がごみ全体の何パーセントを占めるのか」を調べられます。
400kgを10人で分けたりもするし、100kgを4人でやるなんてことも。
量が多ければ多いほど、精度はあがる、そんな調査です。
ごみをみればいろいろみえる。ごみばんざい\(^o^)/