9.ごみ箱の分別の設計~ホテル編~

ホテルでこんなごみ箱をみると
もやっ
とします。

みなさんはどう?
これは語り出すと長くなるやつ。笑

入り口の問題としては
・もえる、もえないの基準はなに?
・プラスチックごみはどっち?
・まさか缶・びん・ペットボトルだけが「もえないごみ」?
・そしてカタカナでゴミと書くの、いやーん


出口の問題としては
・分別基準がわからへんから、結局どちらのごみ箱にもプラスチック入りそう
・分別しきれてないごみはどこへいく?
・ホテルとして廃棄物の適正処理できひんよね
・それともスタッフに再分別させているかも


わたしはこのごみ箱をみると
このようなハテナがぽこぽこ浮かんできます。笑


結論からいうと
ホテル含め、事業所から出るごみは
一般廃棄物か、産業廃棄物か、有価物(売却)のどれかが該当する。
その行き先によってごみ箱を分けておけば、
ホテルが法律に反することがなくなるし、
リサイクル率もアップする。

産業廃棄物は20種類だと法律で決められていて
一般廃棄物は、「産業廃棄物ではないもの」って廃棄物処理法に書いてある。
(明確やなぁ。)


このごみ箱のもやもやポイントをもやもや順に書くと
1.産業廃棄物はどこへいってるんや(法律違反してまへんか?)
よく出る産業廃棄物は プラスチック!
プラスチックどっちに捨てたらええんや~~
まさか一般廃棄物に混ぜて市町の税金で燃やしてまへんか~

2.缶・びん・ペットボトルはリサイクルさせてくれ
リサイクルしてほしいから、ほかのごみと分けて捨てたいけど、どこに入れたらいいのん?

この先つづくけど、一旦ストップ。
ホテルでよく出るごみを想像してみてほしい。
そんなに種類はないはず。宿泊客が出すごみには傾向が出てくる。

そんな宿泊客のごみを多い順に行き先を考えてもらえると
産業廃棄物を一般廃棄物に混ぜこむことはなくなる。
リサイクル率を高めて、燃やすごみの量を減らせられる。

もしわたしがホテルのごみ分別を設計するなら


こんなふうに設計したいな。

①歯ブラシやカミソリなどの使用済みアメニティ(産業廃棄物としてリサイクル)
②①以外のプラスチック(産業廃棄物だけど燃料化)
③古紙(有価物)
④缶・びん(有価物or産業廃棄物or専ら物でリサイクル)・ペットボトル(有価物or産業廃棄物でリサイクル)
⑤生ごみ(近隣の農家等とコラボしてリサイクル)
⑥その他(一般廃棄物として市町のクリーンセンターへ)

そうすると、⑤の量が減るよだいぶ。
使い捨てアメニティも、リサイクルしやすい素材を選びたくなってくるでしょう。


どんな分別項目にすると、ごみがどれくらい減るのかっていう調査をするのが、われわれ大得意な「組成調査」です。

例えば「⑤がごみ全体の何パーセントを占めるのか」を調べられます。

400kgを10人で分けたりもするし、100kgを4人でやるなんてことも。
量が多ければ多いほど、精度はあがる、そんな調査です。
ごみをみればいろいろみえる。ごみばんざい\(^o^)/


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