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世界の温泉 タイ①

30年前の話。
私は服飾系の専門学校を卒業、新卒でとあるアパレル会社に就職した。デザイナー希望で入社したが、最初は販売。そしてメンズブランドに配属になった。
原宿の直営路面店で6ヶ月の研修後、渋谷のデパートの店舗に異動になる。当時の渋谷は「渋カジ」全盛期でファッション的にはとても活気があった。

デパートでは「平場」と言われる、いろんなメーカーの商品が集まる売場だったので、それぞれのメーカーから派遣される販売員と垣根なく売場に立つ。違うメーカーの商品を接客することもあった。
メンズ売場で男性が多かったからか(女性ブランドのフロアはバチバチネチネチだったようだ。笑)和気藹々な売場で、デパートの社員さん達とも仲が良かった。休みを合わせてみんなでBBQに行ったり、仕事帰りに飲みに行ったり、年齢層も幅広く楽しい職場だった。

そんな中、私以外唯一の女子だったシャツメーカーの販売の子と仲良くなった。年齢も同じ。
彼女は元々そのデパートの社員だったのだが、よく売るので、そのシャツメーカーにヘッドハンティングされていた。

私は、社内の先輩達の話を聞く限り、このままじゃずっと販売員のままで終わりそう…時間の無駄だと焦り始め、なんと丸一年で退職し、小さなアパレル会社に転職。20代はスキルアップの為に転職を重ねた。
シャツメーカーの販売員の子は、転職しながら販売員としてのキャリアを積んでゆく。彼女とはずっと年賀状のやりとりはしていた。

そして運命の再会。私の会社で取り扱うブランドの販売を彼女が担当していたのだ。部署は違うが、本社ミーティングの際に会うことが出来た。やはりこの業界は狭い。

久しぶりに食事をすると、彼女が失恋し、傷心でパリに一人旅をした話を聞かされた。それ以来、海外旅行にハマっているという。
それなら一緒に行かない?となり、彼女と弾丸でスペインとトルコに行った。それが9年前。その後も私の好きな温泉に一緒に行ったりした。

なんと彼女は振られた彼氏と復縁、そして結婚。

彼女がまた二人で海外へ行きたいね!と言い出し、ならばタイに行きたい温泉があるんだけどどうかな?行こ!行こ!となったのが4年前。
だが、あの忌まわしい流行病のせいで、予約した飛行機が全てキャンセルになり無期限延期の状態になってしまったのだ。

前置きが長すぎました。すみません。
その友人と行ったタイの温泉の記録になります。彼女は今も販売職で盆と正月のピークを避けた閑散期に長期休暇となる。年末年始の繁忙期前、11月に休暇を取ってもらった。
タイの雨季は10月末までで、11月は乾季に入りベストシーズン。

羽田発のバンコク行き。私のチケットはJALのマイルでゲット。

深夜便なのでラウンジで一杯やってから出発。約6時間のフライトで早朝5時過ぎにバンコク、スワンナプーム空港に到着。
そして、国内線に乗り継ぎ、温泉に向かいます。
が、国内線の出発は46キロ離れたドンムアン空港。


ポイント①

無料シャトルバス乗り場

スワンナプーム空港からドンムアン空港までは無料のシャトルバスが30分に1本程度運行されている。
到着ロビー(2F)の3番出口を出ると右にドンムアン空港行きの無料シャトルバス乗り場があり、カウンターで国内線のチケット(事前にウェブチェックインすると良い)とパスポートを見せ、シールを貰い、胸に貼ります。15分程待つとバスが来て、50分でドンムアン空港に到着。


ポイント②

荷物預かり所

国内線はLCC。その場合、大きな荷物を預けると別料金になり、高額な追加料金がかかる。
ドンムアン空港にはそんな大きな荷物を預ける場所がある。
1日、1.5日、2日、2.5日と最低1日〜、0.5日単位なのも助かる。料金は荷物1個に付き、1日75THB(340円)後払い。

荷物を預け、時間が余ったので、空港のフードコートで朝ごはん。

魚団子入り米麺 60THB

2024年11月現在、1THB=4.5円位。以前来た時は3.3円で、円安の影響大。物価も上がっていると聞いたが、まだまだお安いようでひと安心。

左がタイミルクティー、右はミックスベリースムージー

両方とも80THB。タイミルクティーはオレンジ色。でも味はクセのないミルクティー。ローカルに人気のようで、みんな飲んでた?

ドンムアン空港

これからクラビに向かう。
クラビはタイ南部の西海岸に位置する県で、プーケットの向かい側あたり。
1時間ほどで到着。ホテルは森の中の一軒宿なので、ホテルの送迎をお願いしました。空港から40分程でホテルに到着。途中、温泉も通った。


Wareerak Hot spring & Wellness

フロント
ウェルカムドリンク(ブレブレ)
フロント棟

フロントで確認すると、途中で見た温泉はこの施設が管理していて、16時までは入っていいとのこと。部屋へ案内してもらう。

部屋はバンブーコテージ
天蓋が恥ずかしさマシマシ。笑

おっと!中央にダブルベッドが鎮座。
ツインでリクエストしたけど、そもそもツインルームはないんだって。こっ恥ずかしいが、女2人で並んで寝るしかない。

無料のお茶やミニバーも
トイレとシャワー
オリジナル?

そしてうれしいのが湯浴み。水着を持参したんだけど、もっぱらタイ式のこれを利用した。
バティック柄でイケてる。日本で湯浴みとして使いたいので買えるか聞いたら非売品だそうです。残念。

湯浴みと温泉用タオル

早速湯浴みを着て、途中で見た温泉に行ってみる。方向音痴の私達は逆方向へ進んでしまい、やっとの思いで到着。


アノダッド温泉

看板がなぜか日本語

向かいの小屋から管理しているスタッフが出てきた。宿泊者以外は有料なのだ。部屋番号を確認され、写真を撮ってくれると言う。

準備してるのに撮られてた。笑
日帰り入浴は500THBとお高め
露天風呂
はめ込みタイルで湯船の温度がわかるしくみ

とにかく素晴らしいの一言。大自然の中に現れる野湯のような温泉。煩い注意書きもない。

枯葉の彫刻が方向を示す矢印になってる
奥にも温泉
湯口

自噴の間欠泉らしく、勢いよく出たり止まったり。42度くらいで熱くありません。舐めてみました。無味無臭で単純泉か、ツルツルするし析出物の感じから重曹泉かな?

テーブルのような岩と周りを囲む椅子のような岩
切り株のような湯口
謎の彫刻

人の手が加えられてレイアウトしてありますが、まわりの自然と調和した素晴らしい露天風呂でした。

施設内の温泉は②で!

つづく

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