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出産と育児のこと

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子育てについて、フリーランス目線で綴るマガジン
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#子育てコラム

押してあげればよかった。

1歳の息子を膝に乗せてブランコに乗っていると、5歳くらいの男の子が近づいてきて「俺も乗りたい」と声をかけてきた。 オッケーちょっと待っててね、と声をかけ、息子に「順番こだから、もう終わろうね」と声をかけてブランコを止め、降りた。 その子はブランコを代わったあとも何か話しかけてきたが何を伝えたいのか理解できず、揺れるブランコの近くにいると危険なので話もそこそこにその場を離れた。 その後、別の遊具で遊んでいると、しばらくしてその男の子の声が聞こえた。 「誰かブランコ押して

高速道路の思い出

高速道路が嫌いだった。 もともと運転が嫌いだ。だけど公道ならまだ「こんなところにこんなお店できてたんだ」とか「あの小学生、制服おしやれだな」とか、少しは楽しみが見出せていた。 だけど高速は全然だめ。運転しかやることがなくて、ただただ運転をするためだけに自分が存在しているようで嫌なのだ。 だけど最近、高速があんまり嫌いではなくなった。なんなら少しだけ好き。高速道路に思い出ができたから。 高速道路に思い出ができたのは、ちょうど去年の今頃。妊娠後期だったわたしのお腹の中で、

保活はどうしてこんなにアナログなのか

第一希望の保育園にうかりました! うれしいやら、寂しいやらですが、保育園については本当にたくさんの方に相談にのっていただいた結果なので、園選び、タイミングなどなど、すべてにおいて最善だと思ってます。いや、最善にします。 「AがあるからBができない」という考え方が昔から大嫌いで、育児と仕事、その他もろもろ全部やりたいんじゃー!と、ただただ一生懸命やってましたが、時間も体力も有限。(いい歳だしね) 「AもBも大事にするためにプロに頼る」ということを最近意識している次第です。

いいにおいがする

通っている整体のおねえさんに「いいにおいがする」と言われた。 香水などはつけていなかったので「どんなにおいですか?」と尋ねると 「赤ちゃんのにおい!」「ミルクみたいな」と返ってきた。 へぇぇ〜!0歳児と毎日いると赤ちゃんのにおいになるのか!と感慨し、はっとした。 「おっぱいが出るから、体が乳製品寄りになってるという可能性は!」 おねえさんは笑った。爆笑にちかいレベルで笑ってくれた。 半分笑ってくれたらいいなという気持ちで言ったのでうれしかったけれど、家に帰って「自

みんなやってる凄いこと

子どもってやつは、なんと教わることの多い存在だろう。 母になり、2ヶ月と少し。物理的にはお世話をしているけれど、精神的にはめっちゃ育てられているなと思う。 なにより、出産という壮絶な経験をたくさんの女性たちが済ましてきたという事実に、いまさらながらビビる。少なくとも1世紀分くらいの期間内に日本の人口一億数千万人分、この国のどこかで妊娠と出産が行われてきたのだ。そして今この瞬間もきっとどこかで、新しい産声があがっていることにビビる。 「みんなやってること」妊娠出産を通して