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iOS UI/UX社内資格のすゝめ

はじめまして。株式会社ゆめみに入社して3日目の名もなきデザイナーです。ゆめみにはいろいろな制度がありますが、そのなかのひとつである社内資格「iOS UI/UX社内認定試験」を受験したのでアウトプットします。

社内資格とは

そもそも社内資格とは、業務に関連する知識や技能について、会社独自の基準によって定めた資格制度です。社員が社内資格の試験などを受験し、合格することで社員がそのスキルを保有していることを認定します。
ゆめみのようなIT企業以外にも、イオン株式会社やスターバックスコーヒージャパンなど多くの業界で取り入れられています。

社内資格のメリットは、会社が社員に求めるスキルを明確化し、スキルアップの方向性や方法を提供できる点です。
社員にとっても、具体的な目標があることによるモチベーションアップや、社内で共通した認識の資格があることで社員が同じスキルを担保できるなどのメリットがあります。

参考:社内検定認定制度(厚生労働省)

iOS UI/UX社内認定試験とは

ゆめみの「iOS UI/UX社内認定試験」は、その名の通り、iOSアプリケーションをデザイン、開発するうえで必要になる知識に関するテストです。

対象者

資格受験の対象者は、iOSエンジニアに限らず、デザイナー、プロジェクトマネージャーなど、アプリ開発に関わる周辺人物が想定されています。
デザイナーにとっては、iOSの標準機能や設計思想を理解することで、使いやすく実装しやすいデザインにつながります。
プロジェクトマネージャーにとっては、実装工数の見積もりや、Appの審査でリジェクトされそうな仕様に気づくことに役立ちます。

出題範囲

出題範囲は、iOSアプリケーションを構成する主要のうち特にに欠かせない14項目からなります。例えばつぎのような要素について出題されます。

  • ActionSheet

  • NavigationBar

  • TabBars

  • ModalSheet

  • TextFields

  • Gestures

  • Requesting Permission

ちなみに、各要素についておさえるべきポイントをまとめた資料と練習問題が用意されており、自分のペースでコツコツ勉強することもできます。

試験形式

試験は、Googleアンケートフォームで質問に回答する形で行います。回答を送信すると点数がわかり、100点中80点で合格です。

93点で合格しました

受けてみた感想

いままで在籍した会社に社内資格というものがなかったので、はじめての社内資格の受験でした。
受ける前は「これによって社内での自分の評価が決まってしまうのではないか」とか「でも、この会社の基準で自分がどのくらいなのか知りたい」とドキドキしました。

ちなみに、私はデザイナーでHuman Interface Guidelinesを読む機会が多いことと、趣味でiOSアプリ開発をしていたのでだいたいの要素については知識がありました。
しかし、Request permissionやGesturesについては、実務で開発を行うエンジニアの視点からのおさえるべきポイントをはじめて知りました。

よかったこと

受けてみてよかったと思うことは、社内資格という社内で必要かつ共通した認識の資格があることで「このひとはこのスキルがあるひとなんだな」と自他ともに安心できることです。
たとえば、基本情報技術者試験やウェブデザイン技能検定、人間中心設計専門家などいろいろな資格がありますが、その資格を持っていないひとにとっては、その資格があるからなにができるのかということがわかりません。

しかし、社内資格は社内の基準によるスキルを定めた資格制度なので、社員同士で同じバックボーンを持つことができ、共通認識になります。
このiOS UI/UX社内認定試験合格によって、自分のスキルについて社内で信頼感が得られると思えることが私は一番うれしいです。

そういうわけで、社内資格は良いものでした。ただ、試験内容を作ったり制度化に関わるひとはめちゃくちゃ大変だと思います。末筆ながら、この社内資格を作ってくださった方々に心から感謝します。