エレベーターで息切れしている人を見て

おはようございます。今日はだんだんと晴れてくるそうで、洗濯をするところからスタートすることにしました。私の住むワンルームマンションは狭いので各部屋に洗濯機置き場がありません。４階に共同の洗濯室があり、洗濯機・乾燥機が３台ずつ置いてあります。それはコインなどを入れなくても無料で自由で使えるようになっています。

下階に洗濯をまわしに行き、部屋に戻ろうとしたらエレベーターが下から上がってくるところでした。誰か乗っているな、と感づいたのですが、扉が開いてみると

「はぁ……はぁ……はぁ……ッ」

男性はものすごく息切れをしているのです。手には鍵を握り締めています。

（あぁ、忘れ物でも急いで取りに来たのだな）

・・・・・ん？

なぜ私は一瞬でそう思ったのか。はい、人間観察チャンスです。分析タイムです。

エレベーターが1階へ向かう下向きの物だったら、遅刻をしてこれから急いで出発するところだ、と思ったと思います。でも、1階から上へあがるエレベーター。あきらかに帰宅です。でもここはほとんどの部屋がワンルームの小さなマンション。家族に何かあって駆け付けたとも考えにくい。

そうなってくると、超急いで帰宅をした……と考えるべきか。夜、面白いテレビの時間帯ならそれもあったかもしれせん。でも時間は朝の8時半。何をそんなに急いで帰ってきたのでしょうか。8時半に急いで帰宅して家ですることが思いつかない。

おそらく、忘れ物をとりにきて、遅刻しないようにまたダッシュで出ていくことでしょう。

人間はこうしたことを一瞬で感じ取っている

以前、アニメーションの勉強をしたときにも人間観察について書かれていました。遠くの方を男があるいている。それは、大きさ・背格好から男性だとわかります。

しかし、その男がオネェであると観た瞬間に感じたというのです。

会話をして声を聴いたこともなく、遠く過ぎて髪型も服装もよく見えない。なのに、この人はオネエだな、とわかった。

なぜでしょうか。

その男は、クネクネとしなるように歩いていたからだというのです。

これはアニメーションの本なので、動きのシルエットの大切さに関する項目でした。なんだか今日はそうした、セリフになっていないけれど状況を表しているワンシーンに出合えた気がします。

もしこれが深夜だったら

息切れをしながら帰宅してエレベーターに乗り込む男性。夜中に怖いものでも視てしまったのか、誰かに追いかけられて逃げてきたのか……と、ドラマも広がりそうです。シナリオでもつねに柱と呼ばれる場所をあらわす部分に（朝）（夕方）（夜）と書き表すところがあります。

時間帯の指定はものすごく大切なんですね。

あまりじろじろ見ては失礼なので今朝の男性の年齢まではわかりませんでしたが、年齢もわかればさらに職業や状況・家族構成が想像できて場面が限定できそうです。

ふと、となりに走りこんできた人のこと、ちょっと考えてみると面白いかもしれませんね。