サトノレイナスとウオッカの比較
はい、御堂京夜です。
今回はですね、牝馬ながらダービーに挑むサトノレイナスはウオッカと並ぶことができるかどうかということに焦点を当てたいと思います。
先に結果を言うと、否!サトノレイナスは勝てないどころか馬券にすら絡まないと自分は見てます。
まずですね、ウオッカのダービー出走時は、相手に恵まれたという感じがします。
と、言うのもですね、ウオッカの世代は皐月賞が前残りになり、三連単が162万もついたんです。その時に異次元の脚を繰り出して3着に入ったフサイチホウオーがダービーでは何と1.6倍の一番人気に推されているんです。
そして2番人気には皐月賞馬のヴィクトリー。桜花賞で1.4倍の支持を集めながらダイワスカーレットの2着に敗れたウオッカはそれに次ぐ10.5倍の3番人気でした。
言い方を悪くすれば、「ただ強烈な末脚を繰り出しただけの馬」が1.6倍の一番人気に推され、「展開に恵まれて行った行ったで競り勝った馬」が二番人気だったわけです。
一方、ウオッカは阪神JFにおいて、後にニシノフラワー以来の3歳牝馬でスプリンターズSを制する快速馬アストンマーチャンや、オークス馬となるローブデコルテに勝ってますし、桜花賞で負けた相手はダイワスカーレットですから、戦ってきた相手が違います。
ウオッカにとって、牝馬を相手にするより牡馬を相手にするほうが楽だったと言えるでしょう。ちなみにこの時のダービーに出走した馬の中で、後に名を残したのは、後の菊花賞馬アサクサキングス(2着)グランプリ連覇のドリームジャーニー(5着)スプリント戦線で活躍したローレルゲレイロ(13着)ぐらいじゃないでしょうか。いずれにしろ、ダービーとは異なる距離で活躍した馬たちだったわけです。先述した皐月賞の1.2着馬であるヴィクトリーとサンツェッペリンは揃って障害に行ってますし。
その後のウオッカの活躍と東京巧者ぶりを見れば、必然の勝ちだったとも言えますが、とにかく目立って強い牡馬がいなかったということです。
では、サトノレイナスはどうでしょうか。
まず、牡馬と戦った経験がない。しかもこれはたまたまじゃなく、牝馬限定戦にしか出ていないのです。そしてオークスで敗れたソダシに阪神JF、桜花賞と続けて負けています。別の見方をすれば、阪神JFで下したユーバーレーベンがオークスを制し、桜花賞で下したアカイトリノムスメがオークス2着だったことを考えれば、サトノレイナスに期待がかかるのもわかる気はします。
しかし、ウオッカの時に比べて明らかに相手が強いです。皐月賞馬のエフフォーリアはもちろん、毎日杯を衝撃レコードで駆け抜けたシャフリヤール、セントポーリア賞で強い勝ち方を見せ、東京では2戦2勝を誇るグレートマジシャンなど。穴馬の中にも、内、前有利だった皐月賞で稍重の馬場を差してきたヨーホーレイク、バスラットレオンを行かせて自身の競馬に徹し、持ち味を活かせそうなタイトルホルダーなど、侮れない馬ばかりです。
サトノレイナスが仮にオークスに出ていたら、勝ち負けはあったかもしれませんが、ダービーでは通用しないと自分は見ます。枠も8枠で不利なデータがありますし。
そんなわけで、ウオッカ以来の牝馬によるダービー制覇は成されないというのが自分の意見です。
長々と書きましたが、以上で終わります。
ではまた。